東京エレクトロンデバイス、米ShieldXのマイクロセグメンテーション製品を販売開始

東京エレクトロン デバイス(TED)は2017年6月29日、米ShieldX Networksのセキュリティソフトウェア「APEIRO」の販売を開始した。

APEIROは、マイクロセグメンテーション技術を用いたマルチクラウド環境向けのセキュリティ対策ソフトウェア。TEDの執行役員でCNカンパニーバイスプレジデントを務める上善良直氏は「マルチクラウド環境下でマイクロセグメンテーションを定義することができる」ことをその特徴に挙げた。


TED 執行役 CNカンパニーバイスプレジデントの上善良直氏(左)と
ShieldX Networks CEOのRatinder Paul Singh Ahuja氏

マイクロセグメンテーションとは、ファイアウォールやIDS/IPS等によって構築した境界を越えて侵入してきたマルウェアの拡散を防ぐことを目的とするソリューションだ。企業・組織内のネットワークを小さなセグメント、具体的には仮想マシン(VM)単位にまで分割することで、端末間でのアクセスができない状態を作り、侵入したマルウェアを封じ込める。

APEIROは、このマイクロセグメンテーション技術を使ったセキュリティ対策製品で、データセンター内の仮想環境で細かく分割されたセグメント間の通信を可視化し、制御する。

また、ShieldX NetworksのCEOを務めるRatinder Paul Singh Ahuja氏は、拡張性の高さがAPEIROの大きな特徴だと述べた。

従来のセキュリティ製品は、複数のソフトウェア機能とハードウェアが一体となったアプライアンスとして提供されてきたが、APEIROはファイアウォールをはじめとする各種機能を分割し、「コンテナ化、マイクロサービス化することで、無限に拡張できるようにしている」と話す。ネットワーク負荷の変化や運用状況に合わせて柔軟にトラフィック処理エンジンのスケールアウトが可能だという。


各種のセキュリティ機能をコンテナ化することで、柔軟なスケールアウトを可能にしている

TEDは今後、マイクロセグメンテーションの認知度を向上させるための活動を行いながら、APEIROの優位性をアピールしていく方針だ。セキュリティ対策への意識の高いアーリーアダプタ向けに営業活動を展開するほか、通信キャリアやサービスプロバイダ、データセンター事業者などにも販売する。

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