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ドコモ「5Gトライアルサイト」が東京スカイツリーで始動――4.5/28GHz帯を活用した超高速通信

文◎藤井宏治(IT通信ジャーナリスト) 2017.05.23

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28GHz帯による多端末映像配信の実験

NTTドコモと東武鉄道による「5Gトライアルサイト」が、2017年5月22日から東京スカイツリーで始まった。実験では、5G向け周波数帯の候補である「28GHz帯」「4.5GHz帯」を用いたGbpsクラスのデータ通信が実現されたが、超高速モバイルはどのような用途で使えるのか。


NTTドコモと東武鉄道は2017年5月22日、「5Gトライアルサイト」の第一弾を報道関係者に公開した。

5Gトライアルサイトは2020年の商用化を見据え、5Gを活用した新しいサービス・ビジネスの可能性を、ドコモとパートナーが共同で検証するシステム実証実験。東京スカイツリータウン周辺とお台場地区で2年間行われる。


オープンイベントに登壇したNTTドコモの吉澤和弘社長(右)、東武鉄道の根津嘉澄社長。バックには展望デッキからの8K画質の眺望が5G伝送を介して映し出されている(後述①の実験デモ)

この日、地上350mの東京スカイツリー展望デッキで行われた開始イベントでは、ドコモの吉澤和弘社長は「5Gトライアルサイトは単にネットワークの高速・大容量性を検証する場ではない。パートナーの皆さんと、どのような体験・サービスを5Gと融合できるかを検証し、場合によってはビジネスの立ち上げを支援させていただく、『5G時代のサービス創出の新たな取り組み』であることをご理解いただきたい」と述べた。

東武鉄道の根津嘉澄社長は「東京スカイツリータウンが、今回の実証実験を通じて次世代コミュニケーションをリードする街に生まれ変わることを期待している。東京スカイツリーエリア、世界的な観光地である鬼怒川エリア、それをつなぐ東武鉄道が最先端技術のショーケース、5Gの成功エリアになるよう取り組んでいく」と意欲を見せた。

世界初!8Kライブ映像の5G伝送に成功開始イベントでは、①8K画質の映像伝送、②4K画質マルチライブ配信、および③新型特急車両「リバティ」内における多端末に対する映像配信の3つの実験デモが公開された。

①8K画質の映像伝送のデモは、展望デッキのオープニングイベント会場で行われた。東京スカイツリー(地上高350m)の展望デッキで撮影した8K画質のライブ映像が、同じく展望デッキに設置されたモニターに映し出された。

実験では、「28GHz帯」の5G基地局・端末をステージの両端に配置。28GHz帯は、4.5GHz帯とともに5Gで利用する周波数帯の候補となっている。8K高画質映像の伝送実験では、2組のアンテナモジュールを用いて5Gの規格上の最大通信速度20Gbpsに対応できるシステムが用いられた。


8Kの映像伝送に用いられた5Gの実験端末、14Gbps超の速度での通信が実現された

実験装置にはNHKの8Kハイビジョンカメラが接続され、高精細映像が5G回線を介して、ステージ上の8Kディスプレーに表示された。今回の実験では基地局・端末間で14Gbpsでの伝送速度が実現されており、動画は途切れることなく映像がディスプレーに映し出された。8Kライブ映像の5G伝送実験の成功は、世界初だという。

ドコモの吉澤社長は「5Gではスポーツやコンサートのライブを全く別のところで見ることができるようなると考えている。今回の実験はその先駆け」と実験の意義を説明する。ドコモでは今後、展望デッキから地上への遠距離通信実験なども行っていく考えだ。

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