キーパーソンが語る

Dell EMCの「オープン戦略」はネットワーク業界を変革するか?

構成◎坪田弘樹(編集部) 2017.04.05

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

ネットワーク業界において、ハードとソフトの分離モデルが浸透し始めている。「オープンネットワーキング」を掲げてこれを推進するDell EMCのアジアパシフィックジャパン担当ディレクターのラグパシー ナラヤナスワミー氏に戦略を聞いた。

 
――Dell EMCのオープンネットワーキング戦略が何を目指しているのか教えてください。

ナラヤナスワミー データセンター(DC)のお客様に、ソフトウェアデファインドなアーキテクチャを展開する能力を持っていただくことが我々の目的です。大切なのは、お客様が既存のインフラを使い続けながら、新しいSDN(Software-Defined Networking)技術も活用できるようにすることです。そのために、オープンシステムによるアプローチを進めています。

要点は3つあります。1つは、オープンスタンダードなハードウェアを提供すること。2つめは、お客様がソフトウェアを自由に選べること。そして最終的に、どのような要件にも応じられる柔軟性を持ったインフラを築いていただくことです。
Dell EMC APJ オープンネットワーキング/SDNソリューションズ担当ディレクターのラグパシー ナラヤナスワミー氏
Dell EMC APJ オープンネットワーキング/SDNソリューションズ担当ディレクターのラグパシー ナラヤナスワミー氏。2014年のデル入社以前は、シスコシステムズやディメンションデータで21年間にわたりネットワーキングソリューション、マネージドサービスに携わった

5種のネットワークOSを選択・載せ替え
――具体的に、どのような製品によって実現するのですか。

ナラヤナスワミー 従来のネットワークは用途ごとに専用のハードとソフト、コントローラで構成されていました。

我々はそこにオープンなエコシステムを実現します(図表1)。お客様は、Dell EMCが提供するオープンな標準ハードにサードパーティ製のOSを載せて稼働させることができます。また、各種のSDNコントローラや、オーケストレーション・自動化ツールとも連携できます。こうすることで、お客様はアーキテクチャを自由に選択してインフラを構築できるようになります。

我々は20年前からコンピューティングの世界でこれを実践してきましたが、それをネットワークでも行っているのです。


図表1 Dell EMCのネットワーキングに対するビジョン:オープン化

図表1 Dell EMCのネットワーキングに対するビジョン:オープン化


――搭載するOSを選択できるホワイトボックススイッチを提供する動きは、他ベンダーにも広がっています。

ナラヤナスワミー その通りです。しかし、Dell EMCほど選択の幅が広いものはありません。

我々のスイッチでは、5つの異なるOSが稼働します。Big Switch Networks、Cumulus Networks、Pluribus Networks、IP Infusion、そしてDell EMC自身のOSが選択できます。我々は、スイッチのプラットフォームまでパートナーに公開することで、この柔軟性を実現しています。

お客様は、用途に合わせてOSを使い分けることで多様なユースケースに対応できるようになります。また、一旦稼働した後も、OSを載せ替えれば同じハードを異なる用途に使えます。

例えばファブリックを構成する場合にも、SDNコントローラからスパイン/リーフスイッチを制御する形態や分散型ファブリック、あるいはオーバーレイ型のファブリックのどの構成も可能です。我々のこの“SDNファブリック”は、OpenStackやVMwareのITオーケストレーションツールとも連携できます。また、AnsibleやPuppet、CFEngineといった主要な自動化ツールとのインテグレーションも可能です。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

yamaha1704
caso1704
watchguard1704

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】実験で分かった! LPWAのホントの実力
     日本を覆い始めたLPWA網/LPWAの電波はどれくらい飛ぶ?
     独自LoRaなら40km先まで/コストの実際のところは?
     1基地局あたりの接続デバイス数は?/「耐移動性」はある?

●富士通 執行役員 妹尾雅之氏「光伝送も基地局もオープン化時代」
●280MHzポケベル帯で事業化狙う広域無線「FlexNet」
●UC最新動向 ●深刻化するDDoS攻撃対策

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

東京海上日動コミュニケーションズの「働き方改革」を徹底レポート。

モバイルの安全な業務利用を実現するEMMが“次の進化”を始めている。電話やチャット、つまりUCとの連携だ。

いつものUIでSkype for Businessの機能をフル活用できる電話機が登場。

マクニカネットワークスが取り扱うIncapsulaはDDoSだけでなく、Webサーバーへの不正アクセスも防御する。

オンプレミスとクラウドの連携により、数百Gbpsのボリューム型から複雑なDDoS攻撃まで効率よく対応できる。

IPカメラのためにスペックを作り込んだ、ヤマハのシンプルL2スイッチ!

搭載するOS/ソフトを選べる「ホワイトボックス」で自在にデザイン

ウォッチガードのセキュリティ対策がさらに大きく進化した。

セキュリティ専門会社「ラック」との協業でサイバー攻撃に素早く対応

SD-WANの選定ポイントは何か? ユーザーの体感品質を高める独自機能を提供するのがシトリックスだ。

大量の通信機器の設定作業を正確かつ迅速に行い、現場へ確実に届ける!

Ruckusなら特定方向に電波を集中送信する特許技術で安定したWi-Fiを実現

USB型WiMAX2+端末をWi-Fiルーター化する史上初の製品が登場した。

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション5月号
ngn2016
isobe170420
compass
packet

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2015 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます