PBX/ビジネスホン市場の最新動向2016「SfBとPBXの共存ニーズ高まる」

PBX/ビジネスホン市場はリプレースが中心で、今後も大きな需要は見込めない。メーカー各社は、「Skype for Business」との連携や業種特化型ソリューションで新規需要の開拓を図っている。

一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)の「通信機器中期需要予測[2015-2020年度]」によると、14年度の国内PBX市場は対前年度比4.3%減の287億円、ビジネスホン市場は同5.1%増の416億円だった。

PBXのリプレース周期は平均約10年、ビジネスホンは約6年といわれる。実際には故障するまで使い続けることができるため、より長期化する傾向にある。そうした中で、ここ数年は景気回復により企業の投資意欲が上昇していることに加えて、14年度はメーカー各社が新機種を投入したことで、ビジネスホンのリプレース需要を喚起した。

15年度は、PBX市場がリプレース需要の回復により前年度比3.4%増の297億円となる一方、ビジネスホン市場は需要の一巡により同5.6%減の393億円と400億円を割り込む見通しだ。中長期的には、東京オリンピック・パラリンピックの開催や外国人観光客の増加によるホテル・旅館の新設、PBX/ビジネスホンの新製品発売といったプラス要因はあるものの、漸減傾向になると予測する(図表1)。


図表1 国内PBX/ビジネスホン市場予測
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図表1 国内PBX/ビジネスホン市場予測

このようにリプレース需要が中心であるPBX/ビジネスホンの市場規模には大きな変動がないが、しかしユーザーのニーズまで変化していないわけではない。ここからは、PBX/ビジネスホンの最新トレンドを見ていくことにする。

月刊テレコミュニケーション2016年7月号から一部再編集のうえ転載
(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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