1.iBeaconとは?
アップルがiOS 7から搭載した新機能「iBeacon」(アイビーコン)が大きな話題を呼んでいる。iBeaconは、低消費電力の近距離無線技術であるBluetooth Low Energyを活用してiOSデバイスの位置情報を把握し、プッシュ型情報提供サービスなどを行うための機能である。
iBeaconの利用イメージ[出所:Estimote社(http://estimote.com/)]
iBeaconを利用すると、どんなことができるのか――。アップルは率先してその具体例を示すため、米国のApple StoreにおいてiBeaconによる情報提供サービスを開始している。iOSデバイスに「Apple Store」アプリをインストールしておくと、Apple Store内のiPhone展示場所に近づくだけで、iPhoneの最新情報などがプッシュ配信されて自動表示される。また、レジカウンターまでの距離をiOSデバイス上に表示するといったことも可能だという。
Estimote社によるiBeaconの紹介ビデオ
ネットを活用して実店舗での購買行動を促すO2O(Online to Offline)が脚光を浴びているが、その実現技術の1つとして急浮上したのがiBeaconなのである。