KDDIは2010年11月26日、シャープ製スマートフォン「IS03」の発売を開始した。東京都千代田区のビックカメラ有楽町店本館では、発売に先立ち「解禁セレモニー」が開催された。
KDDI代表取締役執行役員専務の田中孝司氏(左)とビックカメラ代表取締役社長の宮嶋宏幸氏 |
IS03はAndroid 2.1を搭載し、マルチタッチやFlash Lite 4.0などに対応。ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、Eメールなど携帯電話と同じ機能を搭載した「日本仕様」を特長とする。
セレモニーでは、ビックカメラ代表取締役社長の宮嶋宏幸氏が「IS03はいいとこ取りというより、全部乗せのスマートフォン。これまでのスマートフォンでは物足りなかったところが、機能としてすべて搭載されている」と評価した。
KDDIでは、10月18日からWeb上で登録してIS03の購入を「宣言」すると予備バッテリーがプレゼントされる「Android au登場キャンペーン」を行っており、11月25日までに27万人が「購入宣言」をしたという。代表取締役執行役員専務の田中孝司氏は「27万はKDDIにとってとんでもない数字であり、創業以来最多の予約数だろう」と語った。
27万の内訳は機種変更が9割、新規契約が1割。田中氏は「日本人向けのスマートフォンとして1台持ちができること、機能を多く盛り込むだけでなく、電源を落とした状態でも時計が表示できるサブ液晶など本当に必要とされる機能を搭載している」とIS03の完成度の高さをアピールした。
国内のスマートフォン市場はiPhoneが独走しているが、「米国ではiPhoneとAndroidの比率が逆転している。日本でもいずれAndroidがiPhoneを超える時が来るのではないか」との見通しを語った。また、auにおけるスマートフォンと携帯電話の販売比率については、「予想以上にスマートフォンのシェアが増えている。年末までの売れ行きで2011年の計画を見直したい」としている。