企業ネットワーク最前線

[特集]IoT無線を自営する

<LoRaWAN/LoRa>自営LPWAの代表格をどう使う?

文◎唐島明子(編集部) 2018.03.27

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

LPWAの中でも、抜群の知名度があるLoRaWAN/LoRa――。LoRaWANとLoRaは、それぞれどのような自営スタイルに適しているのだろうか。利用シーンを交えながら紹介する。

 
「LoRaは、LPWAの中でも知名度が高い。“LoRa指定”で相談に来るお客様もいる」。

低消費電力で広域通信可能なLPWA(Low Power Wide Area)ネットワークは、センサーなどのデータを収集するIoT無線として、大きな関心が寄せられている。その1つであるLoRaについて、こう説明するのは39Meister(サンキューマイスター)代表の菊地大輔氏だ。39MeisterはNTTドコモとハタプロによるジョイントベンチャー(共同)事業で、AI、ロボット、IoTデバイス、IoT向け通信などの技術を活用した総合ソリューションを展開している。

(左から)39Meister 代表|NTTドコモ イノベーション統括部の菊地大輔氏、ハタプロ 代表取締役 伊澤諒太氏
(左から)39Meister 代表|NTTドコモ イノベーション統括部の菊地大輔氏、
ハタプロ 代表取締役 伊澤諒太氏



オープンなLoRaWANLoRaは自営LPWAの代表格だ。アンライセンスバンドの920MHz帯を利用するため、誰でもLoRaネットワークを構築できる。

LoRaを自営するうえでは、LoRaと総称されるネットワークには2種類あることを知っておく必要がある。1つはLoRaアライアンスで標準化されている「LoRaWAN」、もう1つはLoRa変調をベースにメーカーが独自開発した「LoRaプライベート(以下、LoRa)」だ。

標準化されているLoRaWANは構成上、「LoRaWANネットワークサーバー」が必要になるのが特徴だ(図表1)。その他の構成要素としては、センサーなどの「LoRaWANエンドデバイス」、エンドデバイスからデータを受け取る「LoRaWANゲートウェイ」がある。

 

図表1 LoRaWANの構成イメージ
図表1 LoRaWANの構成イメージ


ネットワークサーバーの役割は、ゲートウェイ経由で各エンドデバイスを制御・管理すること。数百台、数千台規模のエンドデバイスがあっても、ネットワークサーバーがそれらすべてを一括管理してくれるため、LoRaWANは大規模なIoTシステムに向いている。

NECは、LoRaWANに準拠したネットワークサーバーの提供を2017年12月から開始した。そのメインターゲットは通信事業者だが、一般企業向けにも提供する。「ネットワークサーバーの利用形態はオンプレミスと月額サービスのいずれも可能で、利用範囲も企業のビジネススタイルに合わせて柔軟に対応できる」と、NECの高木健樹氏は述べる。

(左から)NEC SDV/NFVソリューション事業部 シニアマネージャーの松田尚久氏、同事業部 マネーャーの高木健樹氏
(左から)NEC SDV/NFVソリューション事業部 シニアマネージャーの松田尚久氏、
同事業部 マネージャーの高木健樹氏



LoRaWANはネットワークサーバーが必要なため、企業はその分のコストを余計に負担しなければならない。しかし、規格に準拠したエンドデバイスとゲートウェイを組み合わせれば、相互接続できるというオープンさがLoRaWANの大きなメリットだ。

大規模なIoTシステムでは、多種多様なセンサーを利用する可能性がある。そんなときLoRaWANなら、ユーザーは特定のベンダーにロックインされることなく、様々なベンダーが提供する多彩な選択肢のなかから適切なデバイスを自由に選べる。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

d-link1805
intel1806
comarch1806

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】IoT FUTURE CITY
 [IoTは暮らしをどう変えるか]“おらが街”もデジタル化
 [柏の葉スマートシティ]IoT事業創造の一大拠点に
 [Fujisawa サスティナブル・スマートタウン]持続的に成長する街を
 [Fukuoka City LoRaWAN]IoTで変化を生み出す街


◆[インタビュー] NEC 河村厚男常務「キャリア事業を構造改革」 ◆「日中間通信」の課題と攻略法 ◆ソフトバンクが日本初のNB-IoT ◆モバイル市場の公正競争の今後 ◆急成長するシスコの“サービス”事業

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

moconavi今いる場所がオフィスになる!
moconaviで安全なモバイルワーク

場所を問わない新しい働き方の実現には、ICT環境の整備も不可欠だ。

サンテレホンサンテレホンがICT総合展示会
ビジネス伸ばす製品群が一堂に

東京ドームシティ・プリズムホールで7月18・19日開催!

インテル5Gをエンドツーエンドでカバー
新たな価値創出を目指すインテル

インテルは強みの仮想化技術で5G時代のネットワーク構築に貢献する。

コマーチキャリア向けOSS/BSSに強み
自動化やe-ヘルスで社会課題解決

自動化やe-ヘルスで多くの実績を持つコマーチが日本市場に参入した。

ブロードメディア・テクノロジーズ小森コーポレーションが
Aryakaで日中間通信を安定化!

日系企業の中国ビジネスに立ちはだかるのが通信環境の問題だ。

IIJグローバルソリューションズ日中間ネットワークの安定運用へ
VPN規制を乗り切る解決策提供

安定的な越境通信を実現するには何が必要か?

NTTコミュニケーションズIoTビジネスの種まきから結実まで
NTT Comの「次の一手」とは

自社発行型eSIMでの新サービス提供に期待!

SAS Institute Japanデータ分析の老舗、SASが提案するIoT時代のデータ活用

IoTのはじめの一歩を踏み出す前に考えるべきポイントは?

SigfoxSigfoxが開始1年で100万回線!
いよいよ花開くIoTビジネス

LPWAの代表格「Sigfox」の最新動向と活用事例を徹底レポート!

WatchGuard Wi-Fi Cloud不正APを自動遮断するWIPS搭載!
ソーシャルWi-Fiで販促支援も

セキュアな無線LAN環境を実現できる「WatchGuard Wi-Fi Cloud」

無線LAN構築・運用のポイントをSCSKが語る

無線LANの大きなトレンドとなっている「クラウドWi-Fi」で課題解決!

ジェイピー・セキュア導入実績100万サイト以上の
国産WAF「SiteGuard」

業界最速レベルで防御機能を提供するジェイピー・セキュアのWAF製品

ライムライト・ネットワークスクラウド型WAFでWebサイトを保護

ライムライトなら、自社のCDNやDDoS対策との多層防御でオリジンサーバーを攻撃から防御できる。

Office 365ユーザは使わなきゃ損
Teamsでチームワークが劇的に!

Office 365の新ツール「Teams」を使い始める企業が続出している。

CASO新技術のホワイトボックス
M2Mルーターは「切れない接続」

Foxconnグループでホワイトボックスを展開するCASO。

東京エレクトロンデバイスグローバル企業のSaaS活用を後押し
マルチクラウド化の準備はCASBで

マルチクラウドを一元的に管理したい。そんな望みを叶えられる。

拠点・モバイルをつなぐだけ!
クラウドの安全はシンプルに守る

クラウド利用の拡大とともに複雑化するセキュリティ課題を解決!

NetskopeCASBでクラウドはどこまで操れるか
既存のセキュリティとどう違う?
 

Netskopeを例にCASBの機能と使い方、メリットを整理した。

ソフトバンクソフトバンクがSMB向けの
ソリューションパートナー募集!

働き方改革を中心に新たなソリューション開発を支援する。

日本マイクロソフトSkype for Businessを
快適に使いこなすコツとは?

UCの導入効果を最大化するためには備えが必要だ。

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション20180226
ngn
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます