ICT×未来

ブロックチェーンにIoT担当者が注目すべき理由「IoTデータの真正性を保証」

文◎唐島明子(編集部) 2018.02.09

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

ガートナーリサーチ
バイスプレジデント兼最上級アナリスト
ニック・ジョーンズ氏

仮想通貨のビットコインで話題のブロックチェーン技術だが、その適用範囲は金融に留まらない。シェアリングサービス、トレーサビリティ、宅配など、幅広いIoTソリューションでの活用が検討されている。

 
「2018年に注目すべき戦略的テクノロジーTOP10」の1つとして、ブロックチェーンをガートナーは挙げる。

ブロックチェーンは仮想通貨のビットコインを支える基盤技術として広く知られている。だが、これからは仮想通貨のみならず、行政、医療、製造、サプライチェーン、シェアリングエコノミーなど、多様なシステムで活用され得る有望なテクノロジーだというのだ。

「ブロックチェーンは仮想通貨のインフラから、デジタルトランスフォーメーションのプラットフォームへ進化しつつある」とガートナーは説明する。

ブロックチェーンに対する企業の関心は確実に高まっている。「ブロックチェーンをテーマにカンファレンスを開催すると、すぐに300社ほど集まる。『これは乗り遅れると大変だ』という感じになっている」と、日本IBMの紫関昭光氏は語る。

ビットコインは「Bitcoin Core」というブロックチェーン基盤で動いているが、その他にも「Ethereum」「Hyperledger Fabric」などの基盤がある。日本IBMはその中でも、Hyperledger Fabricを採用したクラウドのフルマネージドサービス「IBM Blockchain Platform」を2017年10月から国内で提供開始。「グローバルで約400件のプロジェクトが進行中で、その約10%が日本で動いている」と、日本IBMの貝塚元彦氏は明かす。

(左から)日本アイ・ビー・エム(IBM)IBMクラウド事業本部 IBMクラウドマイスター エグゼクティブITスペシャリストでブロックチェーン・クラウド・リーダーの紫関昭光氏、同社インダストリー・ソリューションズ事業開発 ブロックチェーン・ソリューションズ部長でインダストリー・コンサルタントの貝塚元彦氏
(左から)日本アイ・ビー・エム(IBM)IBMクラウド事業本部 IBMクラウドマイスター
エグゼクティブITスペシャリストでブロックチェーン・クラウド・リーダーの紫関昭光氏
同社インダストリー・ソリューションズ事業開発 ブロックチェーン・ソリューションズ部長で
インダストリー・コンサルタントの貝塚元彦氏


分散型台帳で信頼性を確保では、なぜブロックチェーンに注目すべきなのか。それは、日本語では「分散型台帳」とも呼ばれるこのテクノロジーが、インターネットなどのオープンなネットワーク上において、相互に信頼関係を築いていないメンバー間の取引であっても、第三者の介在なくその取引に対して高い信頼性を提供できるためだ。

ブロックチェーンはクライアント・サーバー型のような中央集権化されたシステムではなく、ピア・ツー・ピア(P2P)型のネットワークで実現される(図表)。取引の記録は「ブロック」という単位でまとめられ、時系列で「チェーン」のように連なり、そのブロックチェーンのネットワークに参加するすべての人がすべての取引を記載した台帳を所有する。

 

図表 ピア・ツー・ピア型とクライアント・サーバー型のネットワーク
図表 ピア・ツー・ピア型とクライアント・サーバー型のネットワーク


取引を台帳に記録する際には、ネットワークに参加しているメンバーからその妥当性を検証されるため、不正な取引を台帳に記録するのは難しく、取引の透明性は高い。

また、時系列に並んだブロックには、その前後にあるブロックと結びつける情報が含まれる。途中のブロックを改ざんすると、帳尻合わせのために後続のブロックもすべて書き変えなければならないが、それは莫大なマシンパワーを要する作業であり実現可能性は低い。ブロックチェーンは「改ざんが極めて困難」と言われる所以である。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

casb1804
kccs1805
watchguard1805

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】IoT FUTURE CITY
 [IoTは暮らしをどう変えるか]“おらが街”もデジタル化
 [柏の葉スマートシティ]IoT事業創造の一大拠点に
 [Fujisawa サスティナブル・スマートタウン]持続的に成長する街を
 [Fukuoka City LoRaWAN]IoTで変化を生み出す街


◆[インタビュー] NEC 河村厚男常務「キャリア事業を構造改革」 ◆「日中間通信」の課題と攻略法 ◆ソフトバンクが日本初のNB-IoT ◆モバイル市場の公正競争の今後 ◆急成長するシスコの“サービス”事業

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

インテル5Gをエンドツーエンドでカバー
新たな価値創出を目指すインテル

インテルは強みの仮想化技術で5G時代のネットワーク構築に貢献する。

コマーチキャリア向けOSS/BSSに強み
自動化やe-ヘルスで社会課題解決

自動化やe-ヘルスで多くの実績を持つコマーチが日本市場に参入した。

ブロードメディア・テクノロジーズ小森コーポレーションが
Aryakaで日中間通信を安定化!

日系企業の中国ビジネスに立ちはだかるのが通信環境の問題だ。

IIJグローバルソリューションズ日中間ネットワークの安定運用へ
VPN規制を乗り切る解決策提供

安定的な越境通信を実現するには何が必要か?

NTTコミュニケーションズIoTビジネスの種まきから結実まで
NTT Comの「次の一手」とは

自社発行型eSIMでの新サービス提供に期待!

SAS Institute Japanデータ分析の老舗、SASが提案するIoT時代のデータ活用

IoTのはじめの一歩を踏み出す前に考えるべきポイントは?

SigfoxSigfoxが開始1年で100万回線!
いよいよ花開くIoTビジネス

LPWAの代表格「Sigfox」の最新動向と活用事例を徹底レポート!

WatchGuard Wi-Fi Cloud不正APを自動遮断するWIPS搭載!
ソーシャルWi-Fiで販促支援も

セキュアな無線LAN環境を実現できる「WatchGuard Wi-Fi Cloud」

無線LAN構築・運用のポイントをSCSKが語る

無線LANの大きなトレンドとなっている「クラウドWi-Fi」で課題解決!

ジェイピー・セキュア導入実績100万サイト以上の
国産WAF「SiteGuard」

業界最速レベルで防御機能を提供するジェイピー・セキュアのWAF製品

ライムライト・ネットワークスクラウド型WAFでWebサイトを保護

ライムライトなら、自社のCDNやDDoS対策との多層防御でオリジンサーバーを攻撃から防御できる。

Office 365ユーザは使わなきゃ損
Teamsでチームワークが劇的に!

Office 365の新ツール「Teams」を使い始める企業が続出している。

CASO新技術のホワイトボックス
M2Mルーターは「切れない接続」

Foxconnグループでホワイトボックスを展開するCASO。

東京エレクトロンデバイスグローバル企業のSaaS活用を後押し
マルチクラウド化の準備はCASBで

マルチクラウドを一元的に管理したい。そんな望みを叶えられる。

拠点・モバイルをつなぐだけ!
クラウドの安全はシンプルに守る

クラウド利用の拡大とともに複雑化するセキュリティ課題を解決!

NetskopeCASBでクラウドはどこまで操れるか
既存のセキュリティとどう違う?
 

Netskopeを例にCASBの機能と使い方、メリットを整理した。

ソフトバンクソフトバンクがSMB向けの
ソリューションパートナー募集!

働き方改革を中心に新たなソリューション開発を支援する。

日本マイクロソフトSkype for Businessを
快適に使いこなすコツとは?

UCの導入効果を最大化するためには備えが必要だ。

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション20180226
ngn
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます