企業ネットワーク最前線

実践! ネットワーク運用のコード化[第1回]APIと構成管理ツールの活用法

文◎ネットワンシステムズ 鈴木俊吾、尾﨑直紀、中村喜之、杉亜希子 2018.01.22

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

近年、APIや構成管理ツールを活用することでネットワーク運用を効率化する新しい手法が登場しています。本連載では、これらの手法でネットワーク運用はどう変わるのかについて解説していきます。第1回となる今回は、ネットワーク機器オペレーションのコード化が求められるようになった背景、そしてAPIや構成管理ツールの機能と活用例を紹介します。

 
仮想化やセキュリティにおけるネットワークの重要性が高まるとともに、ネットワークエンジニアの対応範囲は大きく広がりつつあります。スイッチ、ルーター、無線LANなどのネットワーク機器だけではなく、ファイアウォールなどのセキュリティ機器、サーバー・ストレージ・仮想化環境、さらには上位のアプリケーションを含めたインフラ全体を運営・管理する方も数多くおられるでしょう。

また、業務システムの高度化により、インフラ管理の重要度はますます高まっています。例えば、仮想デスクトップを使用したテレワーク、ビデオ会議やメッセージングツール、クラウドの利用など、現在の業務は、どんな時でもネットワークを含めたインフラが常に正しく構成され、稼働していることが前提となっているといっても過言ではありません。

さらに、このようなインフラの運用に加えて、経営層からは新しいサービスやアプリケーションの展開など、ビジネスの変化への迅速な対応を求められることも増えてきています。それに伴い、サーバーやVLANの追加・削除、ファイアウォールルールの変更などの日常的な作業やメンテナンスにかかる時間の短縮、オペレーションミスの抑止、そして属人化しないフロー作りなども課題として挙げられます。業務として改善を求められるケースも多くなってきているのではないでしょうか。
APIや構成管理ツールで自動化このような課題の改善策を検討するなかで、作業前後での人間の入力や判断を減らすため、従来型の紙やエクセルの手順書から、プログラムが処理しやすく世代管理に適した形で記述することへの移行が検討されてきました。

従来のネットワーク管理では、TelnetやSSHを利用してCLI経由で機器を操作するマクロなどの簡易的なスクリプトの活用から、SDN(Software Defined Networking)コントローラーを使った機器の集中管理まで、様々な解決策が検討されてきました。

しかし、マクロなどでは、機器が出力するCLIのコマンドやメッセージが変更される場合など、プログラム側で表現の追従を考慮することや、マクロそのものは独自言語に基づいたものが多いため、新しい機器への対応やメンテナンスが困難であるといった問題点がありました。

また、SDNコントローラーによる集中管理は非常に高い効果を生む一方で、コントローラの購入や、ネットワーク機器をSDN対応機種へ更改する費用、そしてSDNを前提とした運用フローへの全面変更などがハードルとなり、主流と言えるほど導入が進んでいないのも現状です。

そのような中、非常に多くの機器・システムを運用するクラウドサービス事業者などでは、API経由でのシステム間連携や、構成管理ツールによるアプリケーション構成とインフラ管理が行われるようになっています(図表1)。

 

図表1 APIと構成管理ツールのイメージ
図表1 APIと構成管理ツールのイメージ


例えば、ワークフローツールでの変更決定を自動的に他システムに反映したり、使いたいアプリケーションをカタログから選択すると自動的に仮想マシンの生成からアプリケーションのインストールと構成を行うサービスなど、様々な活用例が登場しています。

このような動きに合わせて、一部のネットワーク機器もAPIや構成管理ツールへの対応が進みつつあります。これにより、様々な周辺インフラと連動した動作やコード化された運用手順の適用が期待されます。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

aruba1803
daiwa1802
ms1802

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】働き方改革×デジタルの
   新・教科書

5G+ロボットで遠隔就労/IoT家具で生産性向上/サテライトオフィス/RPAに単純作業はお任せ/音声AIが仕事を変える日

◆ノキア ジョン・ハリントン社長「5Gだけが『次世代』ではない。エンタープライズ市場への参入で拡大戦略」/◆NTTドコモの「トップガン営業」/◆LTE網を汎用ハードとOSSで作る/◆Tモバイルが600MHz帯に5G導入/◆マルチクラウド化の準備を始めよう!◆日立製作所のSD-WAN導入

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

Office 365ユーザは使わなきゃ損
Teamsでチームワークが劇的に!

Office 365の新ツール「Teams」を使い始める企業が続出している。

CASO新技術のホワイトボックス
M2Mルーターは「切れない接続」

Foxconnグループでホワイトボックスを展開するCASO。

東京エレクトロンデバイスグローバル企業のSaaS活用を後押し
マルチクラウド化の準備はCASBで

マルチクラウドを一元的に管理したい。そんな望みを叶えられる。

拠点・モバイルをつなぐだけ!
クラウドの安全はシンプルに守る

クラウド利用の拡大とともに複雑化するセキュリティ課題を解決!

NetskopeCASBでクラウドはどこまで操れるか
既存のセキュリティとどう違う?
 

Netskopeを例にCASBの機能と使い方、メリットを整理した。

ソフトバンクソフトバンクがSMB向けの
ソリューションパートナー募集!

働き方改革を中心に新たなソリューション開発を支援する。

日本マイクロソフトSkype for Businessを
快適に使いこなすコツとは?

UCの導入効果を最大化するためには備えが必要だ。

日本ビジネスシステムズ“電話”からはじめる働き方改革!

日本ビジネスシステムズのクラウドPBXは、働き方改革を目指す日本企業にピッタリのIP電話サービスだ。

Dialpadピュアクラウドで進化し続ける電話

「PBXを買いたくない」「電話回線を引きたくない」。そんな企業に最適なクラウドテレフォニーがある。

東京エレクトロンデバイスIoTデバイス特化のAIで異常検知

IoTデバイスを狙ったマルウェアが急増中だ。ZingBox IoT Guardianは、IoTに特化したAIで検知する。

Aruba次世代NACでIoTの脅威をブロック

Arubaの次世代NACはエージェントレスでIoT端末にも対応! リスクを検知し有害端末を隔離できる。

ダイワテクニカルハドルルーム向け高品質テレビ会議
販売店の手軽なプラスワン商材に!

4KとGoogleアシスタント対応
販売価格は破格の約12万5000円!

日本マイクロソフトOffice 365の悩みはオフロードで解決! NIerが教えるNW構築法

Office 365の導入支援で豊富な実績を持つNIer 3社に秘訣を聞いた。

アイキューブドシステムズスマホでOffice 365をセキュアに
MDMには“働き過ぎ防止”機能

端末にデータを残さずブラウザやメーラー等のアプリを利用できる。

マクニカネットワークスセキュリティと生産性向上を両立
モバイル活用に必須のEMMとは?

スマートデバイスの業務利用に本当に必要なのは「EMM」だ。

ネットモーションソフトウェアあらゆる環境で「切れないVPN」

「スマホのアンテナは立っているのにつながらない」。NetMotionなら高速かつ安定した通信が可能だ。

日本制禦機器ついにISDNが終了、コスパ追求しながら光回線へ移行する方法

既存のISDN機器を使い続けながら、毎月の通信料金は今より安く!

日本マイクロソフトWindows 10/Office 365の更新
これだけ知っていれば怖くない!

ネットワーク帯域を圧迫するアップデートをうまく乗り切るには?

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション20180226
iot
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2017 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます