企業ネットワーク最前線

次世代サービスプロバイダーサミット 2017 講演レポート

NTTドコモ中村常務「5GとAIは“第四次産業革命”の核になる」

文◎太田智晴(編集部) 2018.01.15

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2017年11月22日に開催された「次世代サービスプロバイダーサミット 2017」(主催:リックテレコム)。基調講演を務めたNTTドコモ 取締役常務執行役員(CTO) R&Dイノベーション本部長の中村寛氏は、「協創が生み出す5G時代のスマートイノベーション」と題して、“第四次産業革命”に向けたドコモの取り組みを紹介した。

 
「今日は、5G時代のスマートイノベーションについてお話ししたい」。こう講演の口火を切ったNTTドコモ 取締役常務執行役員(CTO) R&Dイノベーション本部長の中村寛氏。

着目したいのは単なる“5G”ではなく、“5G時代”と「時代」という言葉が付された点だ。言うまでもなく、ケータイの進化は、時代を大きく動かしてきた。

NTTドコモ 取締役常務執行役員 R&Dイノベーション本部長 中村寛氏
NTTドコモ 取締役常務執行役員(CTO) R&Dイノベーション本部長 中村寛氏



「振り返れば、携帯電話が日本で始まったのは1979年。最初の20年間、1Gと2Gの時代に何を革新したかというと、家にある電話を外に持ち出せるようにした。どこでも使える電話を作ったのが、1つのエポックだったと思う」

そして、次の3Gと4Gの時代、すなわち現在に至る20年間に起きたのが「デジタルサービスの拡大だ」。「i-modeしかり、スマートフォンしかり、Webアクセスや動画など、手の上に様々なサービスを載せられるようになった」

ケータイの価値創造の歴史
ケータイの価値創造の歴史



では、次の10~20年、すなわち5G時代にNTTドコモは、どのようなイノベーションを起こそうと考えているのか――。中村氏は、「5GやAI、IoTが、これから起こるだろう第四次産業革命の核になる」としたうえで、2つのイノベーションの方向性を示した。

1つは「ユーザ体感革新」。「今、スマートフォンで実現できている世界、体感をさらに拡大し、ライフスタイルを革新していきたい」

もう1つは「新しい市場」である。「今までのケータイは、どちらかというとコンシューマサービスでご利用いただいていたが、5Gはさらに産業の方にも大きくビジネスが広がってくる」

こうした5G時代に実現する未来のイメージを分かりやすく伝えるため、中村氏が披露したのが、ドコモが制作したビデオ「Sharing our Future」だ。

生活を様々な形でサポートしてくれるスマートホームや、周囲の状況を察知しながら自動停止したり経路変更できる自動運転車、VR/ARを活用したプロテニスプレイヤーとのバーチャル対戦など、5G時代の新しいサービスやユースケースが描かれている。

 



「協創」が重要なキーワードこのように、5G時代には様々な新しいサービス、新しい体感が創造されていくが、中村氏が強調したのは「通信事業者だけでは実現できない」という点だ。

「様々なパートナー様と協力しながら創り出す、『協創』が重要なキーワードとなる」

そこでドコモは2017年5月に5Gの実験環境である「5Gトライアルサイト」をスタート。「5Gに興味を持たれている様々な業界の方といろいろと議論しながら、5Gが皆様の困っていることを解決、あるいは新しい要求条件を5G上で実現できる可能性があるのかをチェックできる環境としてご利用いただいている」という。

「例えば、フジテレビ様とは5GとARによる新たな映像体感、コマツ様とは5Gによる建設機械の遠隔操作、新日鉄住金ソリューションズ様とは5Gを活用した人型ロボット遠隔操作システムに取り組むなど、すでに数多くの協創が進行している」
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