ニュース

「5Gは2023年に10億加入」―― エリクソンが予測レポートを発表

文◎坪田弘樹(編集部) 2017.12.19

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

通信事業者向けインフラ機器を提供するエリクソン・ジャパンは2017年12月18日、同社が発行する定期レポート「エリクソン・モビリティレポート」の2017年11月版を発表した。5G(第5世代移動通信システム)の展開について、2023年に加入数が世界で10億に達すると予測。注目を集める「セルラーLPWA」の普及予測なども含め、レポートの詳細について同社CTOの藤岡雅宣氏が解説した。


「2023年には5G加入が10億に達する。その時点での人口カバー率は20%以上」

エリクソン・モビリティレポートの2017年11月版では、5Gの展開をそう予測している。


エリクソン・ジャパンCTOの藤岡雅宣氏


地域別に見ると、2023年時点で最も5Gが普及しているのは北米で、それに次ぐのが日本・韓国・中国等の北東アジアだ。「無線方式別のモバイル契約数」の予測では、北米は37%が、北東アジアは34%が5G契約になるとしている。エリクソン・ジャパンでチーフテクノロジーオフィサー(CTO)を務める藤岡雅宣氏は、「この2つの地域が突出している」と話した。

では、5Gは今後どのように進展していくのか。標準化、トライアル・商用導入、そしてサービス展開についてまとめたのが下の図だ。



5Gのロードマップ


最初の商用サービスは、北米で2017年末に提供が始まるFWA(FWA(Fixed Wireless Access:固定無線アクセス)で、これはFTTHサービスの代替を狙ったもの。藤岡氏によれば、「当初はプロプライエタリなシステムで始まるが、徐々に標準化されたものに移行していくだろう」という。

その後韓国、そして日本・中国で、本格的なモバイルでの利用が始まる予定だ。2018年の平昌五輪で商用化前のデモが行われた後、同年末から19年にかけて商用サービスが開始。2020年には日本と中国で商用サービスが始まる。

なお、2020年の段階では「今のスマホの延長線上に当たる」(藤岡氏)、5Gフェーズ1の商用サービスがスタート。その後、2022年ごろからミッションクリティカルなアプリケーション向けの超高信頼・超低遅延通信を含む「5Gフェーズ2」のサービスが始まるという予測だ。

5G導入形態は日韓と中国で異なる
もう1つ、5Gの展開で注目される点がある。5Gの無線アクセスには大きく2つの方式があり、どちらを採用して5Gのエリアを展開するのかは国・地域によって分かれる。

現在、多くのキャリアが導入しようとしているのが「Non-Standalone」(NSA)と呼ばれる形態だ。現行のLTEネットワークを進化させるかたちで5Gの新しい無線アクセス技術「New Radio for 5G」(以下「NR」)を導入するものだ(下図参照)。この形態では、NRの制御信号もLTEで送信し、NRとLTEの両方でデータ送信を行う。



5Gの無線アクセス方式


一方、NRを、LTEとは独立したシステムとして導入する形態が「Standalone」(SA)である。もちろんLTEとは相互連携するが、5Gの設備を展開する「最初からNRを入れる」ため、ネットワーク全体の構成も、NSAとSAでは若干異なってくるという。

NSAでは、LTEのコアネットワーク設備であるEPC(Evolved Packet Core)に機能を付加する「Option 3」と呼ばれる方式を用いる。これにより、NRの制御信号をEPC側で送るのだ。藤岡氏によれば、「日本や欧州はNSAでだんだんと5G化していく」。この場合、既存のLTE設備を提供しているベンダーが、5Gにおいても引き続き選定される可能性が高い。



5Gのネットワーク構成


一方、SAを採用するのが中国の通信事業者だ。こちらはEPCに依存せず、5Gのパケットコアである「NXGC(Next Generation Core)」とNRをつなぐ「Option 2」を用いる。

さて、今回発表されたエリクソン・モビリティレポートでは、このほかにも様々な調査・予測、分析が行われている。次に、注目が集まる「セルラーLPWA」の動向と予測について紹介しよう。

続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

i31802
macnica1802
netmotion1802

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】働き方改革×デジタルの
   新・教科書

5G+ロボットで遠隔就労/IoT家具で生産性向上/サテライトオフィス/RPAに単純作業はお任せ/音声AIが仕事を変える日

◆ノキア ジョン・ハリントン社長「5Gだけが『次世代』ではない。エンタープライズ市場への参入で拡大戦略」/◆NTTドコモの「トップガン営業」/◆LTE網を汎用ハードとOSSで作る/◆Tモバイルが600MHz帯に5G導入/◆マルチクラウド化の準備を始めよう!◆日立製作所のSD-WAN導入

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

Office 365ユーザは使わなきゃ損
Teamsでチームワークが劇的に!

Office 365の新ツール「Teams」を使い始める企業が続出している。

CASO新技術のホワイトボックス
M2Mルーターは「切れない接続」

Foxconnグループでホワイトボックスを展開するCASO。

東京エレクトロンデバイスグローバル企業のSaaS活用を後押し
マルチクラウド化の準備はCASBで

マルチクラウドを一元的に管理したい。そんな望みを叶えられる。

拠点・モバイルをつなぐだけ!
クラウドの安全はシンプルに守る

クラウド利用の拡大とともに複雑化するセキュリティ課題を解決!

NetskopeCASBでクラウドはどこまで操れるか
既存のセキュリティとどう違う?
 

Netskopeを例にCASBの機能と使い方、メリットを整理した。

ソフトバンクソフトバンクがSMB向けの
ソリューションパートナー募集!

働き方改革を中心に新たなソリューション開発を支援する。

日本マイクロソフトSkype for Businessを
快適に使いこなすコツとは?

UCの導入効果を最大化するためには備えが必要だ。

日本ビジネスシステムズ“電話”からはじめる働き方改革!

日本ビジネスシステムズのクラウドPBXは、働き方改革を目指す日本企業にピッタリのIP電話サービスだ。

Dialpadピュアクラウドで進化し続ける電話

「PBXを買いたくない」「電話回線を引きたくない」。そんな企業に最適なクラウドテレフォニーがある。

東京エレクトロンデバイスIoTデバイス特化のAIで異常検知

IoTデバイスを狙ったマルウェアが急増中だ。ZingBox IoT Guardianは、IoTに特化したAIで検知する。

Aruba次世代NACでIoTの脅威をブロック

Arubaの次世代NACはエージェントレスでIoT端末にも対応! リスクを検知し有害端末を隔離できる。

ダイワテクニカルハドルルーム向け高品質テレビ会議
販売店の手軽なプラスワン商材に!

4KとGoogleアシスタント対応
販売価格は破格の約12万5000円!

日本マイクロソフトOffice 365の悩みはオフロードで解決! NIerが教えるNW構築法

Office 365の導入支援で豊富な実績を持つNIer 3社に秘訣を聞いた。

アイキューブドシステムズスマホでOffice 365をセキュアに
MDMには“働き過ぎ防止”機能

端末にデータを残さずブラウザやメーラー等のアプリを利用できる。

マクニカネットワークスセキュリティと生産性向上を両立
モバイル活用に必須のEMMとは?

スマートデバイスの業務利用に本当に必要なのは「EMM」だ。

ネットモーションソフトウェアあらゆる環境で「切れないVPN」

「スマホのアンテナは立っているのにつながらない」。NetMotionなら高速かつ安定した通信が可能だ。

日本制禦機器ついにISDNが終了、コスパ追求しながら光回線へ移行する方法

既存のISDN機器を使い続けながら、毎月の通信料金は今より安く!

日本マイクロソフトWindows 10/Office 365の更新
これだけ知っていれば怖くない!

ネットワーク帯域を圧迫するアップデートをうまく乗り切るには?

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション20180226
wsd_iot_ngn
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2017 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます