NTTコミュニケーションズは2017年10月2日、電池不要の無線規格「EnOcean」を用いたIoTソリューションの提供をロームおよび沖創工と開始した。
EnOceanは、光・温度差・振動などの微弱なエネルギーを集めて電気エネルギーに変換する「エネルギーハーベスト技術」により、電池不要で利用できるのが特徴。NTTコムのIoTプラットフォーム「Things Cloud」を基盤に、ロームのEnOcean対応センサーデバイス、沖創工のEnOcean対応IoTゲートウェイを組み合わせて提供する。
具体的にはまず、会議室や建物における「温度」「湿度」「CO2濃度」「照度」「人の有無」などを遠隔監視・管理できる「空間管理ソリューション」を用意する。空室の稼働効率向上や、オフィス環境の改善を通じた社員満足度向上などの効果が期待できるという。
空間管理ソリューションの例
また、白金抵抗体センサーによる「食品衛生管理ソリューション」も用意する。業務用冷蔵庫の「温度」「湿度」「開閉状況」「照度」などを遠隔監視し、冷蔵庫の適切な温度管理や電力消費の適正化のほか、故障時のダウンタイム短縮、効率的な食品衛生管理が可能だという。
食品衛生管理ソリューションの例
NTTコム、ローム、沖創工は今後も3社で協力し、顧客のニーズに応じたIoTソリューションの提供を拡大していく予定にしている。