導入・選定ガイド

LPWA「ローラ」の選び方(後編)――LoRaWANと独自LoRaはどっちがいいか?

文◎唐島明子(編集部) 2017.09.22

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

前編では、LoRaとは変調方式のことであり、LoRaを採用したLPWAには、LoRaアライアンスが標準化した「LoRaWAN」以外にも、各ベンダーが自社開発した「独自LoRa」もあると紹介した。今回は、LoRaWANと独自LoRaはそれぞれどのようなケースに適しているのか、また具体的にどんなソリューションが提供されているのかを解説する。

大規模に適したLoRaWAN「ネットワークサーバがあるLoRaWANは、多数のゲートウェイを設置する大規模環境に向いている」。こう説明するのは、マクニカネットワークスでLPWA事業推進部部長を務める白土誠氏だ。

なぜ、ネットワークサーバがあるLoRaWANが大規模環境に適しているのか。これは、大規模な無線LAN環境では、無線LANコントローラが基本的に不可欠なのと同じ理屈である。

無線LANアクセスポイント(無線LAN AP)にPCやスマートフォン、タブレットといったエンドデバイスが接続するように、LoRaWANゲートウェイにも温湿度センサー、加速度センサー、GPS、流量センサーなどの様々なエンドデバイスがつながる。何台もの無線LAN APを利用する大規模な無線LAN環境では、それらの無線LAN APを一元管理するための手段として無線LANコントローラを使う。それと同様に、LoRaWANゲートウェイの数も100台、1000台、さらには1万台規模になると、ネットワークサーバが欠かせない。

現在、日本各地で大規模なLPWAネットワークの実証実験が展開されているが、SIGFOXなどのLPWAはさておき、ローラを利用する場合はLoRaWANが採用されている。一例として、ソフトバンクは静岡県藤枝市、NTT西日本とNTTネオメイトは福岡県福岡市、KDDIとシスコシステムズは北海道でLoRaWANの広域ネットワークを実証実験のために構築している。

LPWAネットワークの展開で日本に先行する海外でも、市や国レベルの広域LPWAネットワークをローラで構築する場合は、LoRaWANが採用されているケースが多い。

ネットワークサーバのベンダーとして有名なのは、「ThingPark Wireless」を提供する仏Actility(アクティリティ)だ。「世界中で使われているネットワークサーバの70%はThingPark Wireless」と同社はアピールする。例えば、フランスのオレンジ、オランダのKPN、ベルギーのプロキシマス、スイスのスイスコム、そして日本のソフトバンクなど、世界の大手通信事業者がアクティリティの顧客として名を連ねる。

ThingPark Wireless以外のネットワークサーバとしては、スイスのLORIOT(ロリオット)が提供する「LORIOT NETWORK SERVER」、同じくスイスのOrbiwise(オービワイズ)が提供する「orbiWAN」などがある。カナダ全土でLoRaWANを構築するとアナウンスしているカナダの通信事業者eleven-xはOrbiwiseのネットワークサーバを採用したと発表。また、韓国全土にLoRaWANのネットワークを作ったSKテレコムは、韓国のContela(コンテラ)が提供するLoRaWANのネットワークサーバを利用している。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

softbank1710
recomot1710
IBM1710

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】つながるクルマが「移動」を変える
     モビリティIoT革命


◆[インタビュー]シスコ鈴木専務「IoTの幻滅期をいち早く経験したシスコは他社の1年先を行く」 ◆920MHz帯“大混雑時代”の対応策に ◆LPWAで地域活性化に挑む藤枝市 ◆handyがホテルの客室電話を変える ◆ネットワークセキュリティの新常識 ◆IoTルーター/ゲートウェイの最新トレンド

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

サクサ中小企業も容易にセキュリティ対策

サクサのUTM「SS5000」は、コンパクトながら充実機能。外部だけでなく内部の脅威にも対応できる。

Office 365ADCでOffice 365通信の課題解決!

Office 365通信の課題であるプロキシ/FWの負荷増大と運用の複雑化を一気に解決するのがADCだ。

ウォッチガード・テクノロジー・ジャパンネットワークとPCを同時に守る!

ウォッチガードはNW防御にエンドポイントでのセンサー技術を組み合わせ、包括的で効果的な対策を実現!

サイバーリーズンAIで攻撃の兆候をリアルタイム検知
既知だけでなく未知の脅威も防御

AIを活用した独自分析技術で、悪意ある振る舞いを検知するEDR製品。

パロアルトネットワークスGTP-C/GTP-Uのセキュリティ強化
次世代FWをモバイル網に適用

携帯電話事業者のネットワークは次世代ファイアウォールが守る。

NECマグナスコミュニケーションズPHS/ISDNからLTEへ簡単移行!

「マルチキャリアで冗長化したい」「シリアルI/Fなど既存環境に手を加えたくない」といった声に応える。

アットマークテクノ柔軟な拡張性・出荷実績30万台の
安心感の日本製IoTゲートウェイ

ASEAN中心に認証を取得で、IoTシステムの海外展開にも便利だ。

Office 365導入を成功に導くため NWを見直すべき10のポイントOffice 365導入を成功に導くため NWを見直すべき10のポイントOffice 365導入を成功に導くため
NWを見直すべき10のポイント

実際の失敗例をもとに、ネットワークの見直しのポイントを整理する。

無線LAN APだけで電子証明書も運用可能に 運用管理を容易化する工夫も満載!無線LAN APだけで 電子証明書も!

ヤマハのAPは内蔵コントローラ で複数のAPを統合管理できる。セキュリティ機能も充実だ。

Wi-Fiの見えない脅威を可視化・防御 ワイヤレスIPSをお求めやすい価格で!「見えない脅威」にさらされている
無線LANをどう守る?

Wi-Fiの見えない脅威を可視化・防御するワイヤレスIPSを手頃な価格で!

オンプレミス型のPBX/ビジネスフォンは“時代遅れ”では決してない。

機械学習/AIを使った自律運用型ネットワークをArubaは提案する。

ウォッチガードなら「導入運用の容易性」と「強固なセキュリティ」を兼ね備えたWi-Fi環境が手に入る。

パブリッククラウドの普及で、設計・構築・運用法が大きく変わった!

待望の後継機が遂に登場!電話番号の最大登録数は2倍に向上。

ソフトバンクのMDMは、管理者の運用負荷を軽減しながらセキュアな利用を可能にする。

働き方改革はICTツールの導入・活用から取り組むのが有効だ。

大量のアラートをさばくのに忙殺される、旧態依然の運用と決別しよう。

NECのソリューションなら、多様なモバイルワークをセキュアに実現!

「WhatsUp Goldならコスト半減も可能」。イプスイッチの関口氏はこう自信を見せる。

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション201712
wj2018
compass
packet

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2017 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます