高速バスの移動中にVRコンテンツを視聴!――WILLERとKDDIが「ライブバスVR」を提供

移動ソリューションを提供するWILLERとKDDIは2017年8月31日、高速バスの移動中に、VR(Virtual Reality:仮想現実)コンテンツを配信するサービス「ライブバスVR」の提供を開始すると発表した。

(前列左から)WILLER代表取締役の村瀬茂高氏、KDDIビジネスIoT企画部部長の原田圭悟氏、後列は5人組ダンスロックバンドの「DISH//」

WILLERの高速バス「WILLER EXPRESS」は、アーティストのライブやイベント会場への移動手段として約70万人の利用実績がある(2016年)。ライブバスVRは、バス乗車時にVR機器「ハコスコ」が乗客に1人1台ずつ手渡される。乗客は自分のスマートフォンに専用アプリをダウンロードし、パスコードでロックを解除するとコンテンツが視聴できる仕組み。サービスの利用料は無料だが、コンテンツのダウンロード時に通信料がかかる。

第一弾として、5人組ダンスロックバンド「DISH//」のコンテンツを配信する。メンバーとの雑談やデートなどのシーンが、バイノーラル音源(人の頭部に見立てて収録マイクを設置し、鼓膜に届く状態で音を記録する方式)の導入や、バスのエンジン音も一緒に収録することで、あたかもその場にいるような臨場感のある音声を味わえるという。

バイノーラル音源により、その場にいるような臨場感を味わうことができる

KDDIビジネスIoT企画部部長の原田圭悟氏は「ゆっくり座って安全に視聴でき、しかも周囲には同じ趣味の人たちがいるので一体感を醸成する」と、高速バスがVR活用にとって最適なシーンであることを強調した。

KDDIは今年9月末より、カラオケ店舗でVRコンテンツを楽しめる「KDDI カラオケVR」のサービスを開始するが、「DISH//」の限定VRコンテンツの一部を先行配信する。また、京都丹後鉄道やレストランバスなど、WILLERグループのその他の事業との連携も予定している。

WILLER代表取締役の村瀬茂高氏は「アーティストのライブ会場に直行する高速バスは、ライブバスVRにより、便利に移動するだけではなく、楽しみながら移動するという、新たな移動文化を創造する」と語った。

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