ICT×未来

IoT担当者へガートナーの提言! ―― 社内から“幻滅されない”ための7箇条とは

文◎坪田弘樹(本誌) 2017.05.19

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「IoTをやれ!」と上から命令されたのだが、どう進めてよいかわからない――。そんな悩みを抱えている「IoT担当者も少なくないはずだ。「ガートナー ITインフラストラクチャ&データセンター サミット 2017」(2017年4月26日~28日)では、IoTを推進するうえで注意すべき“7箇条”について池田武史氏が講演した。そのポイントをお伝えしよう。


IoTは「過度な期待」のピーク期をすぎて、これから「幻滅期」に差し掛かってくる。ここをどう過ごすのかが大事だ――。

ガートナー ジャパンのリサーチ部門でバイスプレジデントを務める池田武史氏は「IoTサバイバル:幻滅期を迎えるIoTの道連れにならないための7カ条」と題した講演で、そう切り出した。


ガートナー ジャパン リサーチ部門 ITインフラストラクチャ&セキュリティ
バイス プレジデント
の池田武史氏


IoT導入に前向きな企業は多く、それを支援するICTベンダーも様々な関連製品・サービスを開発し提供している。だが、どんなテクノロジーでも必ず、一度盛り上がったモチベーションが急下降する「幻滅期」を経てから本格的な普及が始まるものだ。この時期を乗り越えるため、「今年から来年、正しい方向性を保つことが重要」と池田氏は強調した。

そのために同氏が掲げるのが、次の7箇条だ。


IoTのインパクト、正しく理解していますか?
なぜ「幻滅期」になるのか。

理由は3つある。1つは、そもそもIoTのインパクトを正しく理解できていないこと。もう1つが、実現したくても、テクノロジが十分に成熟していないことだ。短期的に成果を上げることは難しく、社内で理解を得ることも簡単ではない。そのために、せっかく進めている「IoTプロジェクト自体が周りから幻滅されてしまってはいけない」と警鐘を鳴らした。

そして3つめが、実現したくても環境が、つまり社内の体制や人員、法制度などが十分に整っていないことだ。



池田氏が挙げる「IoTの幻滅期の道連れにならないための7箇条」


これらを踏まえ、まず、7箇条の【その1】に挙げられたのが、「顧客と自社の未来を描くことから始め、ビジネスの競争環境の変化に備えよ」である。

IoTのインパクトとは、あらゆる企業が、テクノロジの浸透によって競争環境が激変する可能性にさらされることにあると池田氏はまとめる。この変化に備え、未来へのビジョンを描くことが「7箇条のうち最も重要」と強調した。

ともすると、IoTをビジネスの改善や最適化のための“便利なツール”と捉えるむきもある。そうではなく、IoTは、始まりつつあるデジタル時代における重要なテクノロジであるという、より大きな視点で捉えることが必要だという。

つまり、「IoTの導入による期待すべき効果は、新しい競争環境の確立とそこでの競争優位の獲得であると理解せよ」ということだ。これが、7箇条の【その2】である。

 

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