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【NTT R&D フォーラム 2017】ネットワーク分野のメインテーマは「サービス共創」

文◎藤井宏治(IT通信ジャーナリスト) 2017.02.17

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NTTの研究成果などを発表する「NTT R&D フォーラム 2017」が、2月16日から17日までNTT武蔵野研究開発センタで開催中だ。今年のテーマは「Open the Way ~2020とその先の未来へ~」。会場では東京五輪が開かれる2020年、さらにそれ以降を見据えた技術開発の成果が100を超えるブースで紹介されている。ネットワーク分野の研究開発にフォーカスしてレポートする。

 

NTT R&D フォーラム 2017の展示内容は、基礎研究からAI、IoTビジネス、VRなど幅広い分野にわたるが、通信ネットワーク分野の展示では「サービス共創」がメインテーマに掲げられた。

NTTグループでは、様々なサービス提供事業者がビジネス展開するためのリソースをNTTが提供するB2B2X型事業モデルへの転換を進めている。今年のネットワーク関連の展示コーナーでは半分が、このB2B2Xモデルの実現に向けて開発中の技術となっており、「2020年時点で世の中で動いていることを目指す」ものが紹介されている。

その1つが、「ワンストップオペレーション」だ。NTTのサービスを単独ではなく、Amazonなど他の企業が提供している機能(クラウド・アプリなど)と組み合わせて利用しやすくしようとするもの。サービス提供事業者は現在、ネットワークやクラウド、アプリなどの申込や設定・保守などを個別に行っている。ワンストップオペレーションでは、複数事業者が提供している機能をカタログとして整理、サービス提供事業者がその中から必要な機能を選択するだけで必要なパラメーターの設定などを自動的に行えるようにする。保守管理を一元化することで障害時の原因の特定や対策も可能になるという。

NTTのネットワークをサービス提供事業者が使いやすくするための新しい「網管理・運用監視システム」も開発中だ。現状ではアクセス系やデータセンターなどの領域、サービス・物理・論理といったレイヤ毎に網監視・管理が行われているが、新システムは、業界標準に基づいた統合的なデータモデルを用い、エンド・トゥ・エンドでの監視・管理を実現。サービス提供事業者へのスムーズな保守機能の提供を可能にする。回線などの「在庫」も一目で把握できるため、リソースの提供も迅速化されるという。

「新網監視システム」のデモ画面、領域・レイヤにまたがる情報が可視化される
「新網監視システム」のデモ画面、領域・レイヤにまたがる情報が可視化される




もう1つB2B2Xモデルでの活用を想定した研究開発のテーマとして紹介されているのが、NFVを活用した「ネットワークスライシング」だ。端末や通信内容に応じてサービスの提供内容を柔軟に切り替えられるもので、映像監視サービスへの適用例のデモが行われている。

通常はベストエフォートのスライスを用いて標準画質で監視を行っているが、不審者を発見した時には、高速処理スライスに切り替え高精彩画像で人物の特定を行える。サービス提供事業者は、必要なときだけ高品質のネットワークを利用できるため、コストを抑えることができる。デモは、研究所内に構築されているNFV基盤MAGONIAを用いて行われている。

 ネットワークスライシングを活用した映像監視サービスのデモ
ネットワークスライシングを活用した映像監視サービスのデモ



ネットワークセキュリティへの取り組みも紹介されている。開発中の「ネットワークセキュリティコントローラ」はネットワーク上の様々なセキュリティ機能を一元的に管理し、通信事業者の枠を超えて対策を講じることもできるようにするという。

これらの「B2B2Xモデル向け」技術の多くは、2017年度にコンセプトの取りまとめやトライアルを行い、2018年度に技術開発を完了、2020年には商用稼働させることを目指している。

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