「過去最大のローンチ」、ソフトバンクがPepperの新アプリ群

人型ロボットのPepperを開発、販売してきたソフトバンクとソフトバンクロボティクスは2017年2月7日、「Pepperの新たな取り組みに関する記者発表会」を開催し、新たな機能を搭載したアプリケーションを発表した。

ソフトバンクは2015年からPepperを展開しており、Googleのモバイル向けOS「Android」に対応した開発モデルの提供や、プログラミング教育や非営利団体の活動で3年間無償で使える「Pepper 社会貢献プログラム」も実施。公立の小中学校283校に対して合計で約2000台を提供してきたほか、一般向けでも販売開始後、即完売という人気ぶりを見せてきた。

今回、同社はPepperの普及推進を後押しする施策の1つとして、新アプリケーションを公表。「Pepperが進化させるYour Business Your Life」という標語の中でも特に、人の生活の改善に主眼を置いた機能の充実を図る構えを示した。

ソフトバンクロボティクスの冨澤文秀代表取締役社長は「Pepperが進化し人間も一緒に進化するというスローガンの下、さまざまなアプリケーションをリリースする」と今回の取り組みを紹介。またコンテンツマーケティング本部の蓮実一隆本部長は「Pepperを発表してから最大のアプリケーションのローンチ」と強調した。

具体的には、「心と体を進化させる」健康の管理を支援するPepper ヘルスサポートとして、脳番地ごとに活性化を図る脳トレアプリともいえる「Pepperブレイン」とメンタルヘルスの改善を支援する「Pepperヒーリング」を公開。さらに外出先からスマホを使ってPepperを操作して自宅の様子を観察などができる「Pepper View」、Pepperにテレビやエアコン、照明の操作をさせられる「iRemocon for Pepper」の提供も開始した。電子楽器メーカーのコルグとのバーチャルサラウンド技術も新機能として利用可能になり、落語のアプリも立ち上げた。

Pepper View
Pepper Viewの概要

Pepperのオリジナルの動きやセリフを簡単に作成してSNSで共有できる「Pepper Maker」の提供も開始。蓮実本部長は「Pepperを自分の思い通りに動かしたり、セリフを話させたいという気持ちが強かった。Pepperを持っていないユーザーもPCの上でPepperを動かせる」と特徴を解説した。

また8日から2日間にわたって、ソフトバンクは「Pepper World 2017」というPepperのさまざまな機能を紹介するイベントを開催し、Pepperの進化をアピールする。冨澤氏は「ロボットがビジネスの世界に入ると、どれだけ売り上げが上がるのか、コストが下がるのかという問いに、これから明確に答えを出していく」「サービス、セールス、PRで、ダイレクトにコスト削減、売り上げアップ、認知度向上に役立つ」と語っており、今後の取り組みにも期待が集まりそうだ。

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