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教育機関に特化したクラウドWi-Fi――大学向け機能と“完全コントローラレス”で差別化に成功

文◎坪田弘樹(編集部) 2017.02.08

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NHNテコラス 執行役員
データホテル事業本部
サービス戦略企画室室長 白倉章照氏

文教市場は無線LANの導入意欲が高く、多くのベンダーが狙う激戦区の1つだ。この市場に特化したクラウドWi-Fi「CAMPUS4」を提供するNHNテコラスは、大学等で求められる付加機能を組み合わせることで差別化している。

 

無線LAN環境をクラウドで集中管理できる「クラウドWi-Fi」を検討する企業・団体が増えている。次々とベンダーが参入し競争も激化しているが、そうしたなか、2013年から大学等の教育機関に特化して事業を進めているのがNHNテコラスだ。

同社・執行役員でデータホテル事業本部・サービス戦略企画室室長を務める白倉章照氏は文教市場について「最もICT格差が生じやすく課題も多い」と語る。大学は、教職員・生徒も含めると数千人規模のWi-Fiユーザーを抱えることも珍しくない。大手企業に匹敵する規模を持ちながら、ICTを運用管理する人材は企業以上に不足しているのが現状だ。そのため、初期導入費を軽減し、かつ、無線LANアクセスポイント(AP)の拡張も容易で、複数キャンパスを一元管理できるクラウドWi-Fiのメリットが活かしやすい環境にある。

NHNテコラスが提供するクラウドWi-Fi「CAMPUS4」のビジョンは「ICTの格差による教育の格差が起こらないよう、予算規模や運用体制の大小に関わらず、すべての学校に等しく最新のICT環境を提供すること」。実際、一橋大学や学習院女子大学、日本医科大学などのほか、専門学校や塾での採用例もあり、導入規模もAP数が10台程度から300台までさまざまだ。「一橋大学のように大規模な情報基盤センターを持つ大学も、PCに詳しい先生が情シスを兼務されているような教育機関も、CAMPUS4を使うことでまったく同じことができている」という。

 


図表1 CAMPUS4の全体像
図表1 CAMPUS4の全体像

国際ローミング基盤と連携CAMPUS4の特徴は、教育機関で求められる機能をクラウドWi-Fiに組み合わせて提供している点にある。

1つが、国際Wi-Fiローミング基盤「eduroam」との連携だ。eduroamは、教育研究機関同士でWi-Fiを相互利用するもので、教職員や学生が他大学を訪れた際、そこがeduroamに加盟していれば“いつものID/パスワード”でWi-Fiを使える。16年11月時点で国内161機関が参加している。

このeduroamの日本の認証基盤は国立情報学研究所(NII)が運用しており、利用料は無料だが、加盟する教育機関は自前で認証サーバーを立て、NIIの認証基盤と接続するネットワークも用意しなければならない。

CAMPUS4はその一切をクラウド型で標準提供する。そのため、サーバーを構築・運用する管理者がいない大学でもeduroamに加盟できる。

もう1つ、NIIが運用する情報通信ネットワーク「SINET」との閉域接続も合わせて提供している。こちらも、国内800以上の大学等に学術情報基盤を提供するもので、海外研究ネットワークとも相互接続している。

このように、構内Wi-Fiの整備と合わせて、国内外の教育研究機関を結ぶ基盤との相互接続環境も導入できることがCAMPUS4が支持を得ている理由だ。また、ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)とも連携しており、ゲスト向けに公衆Wi-Fiサービスを提供することも可能だ。

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