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「LTE over Wi-Fi」は何が凄い?――Wi-FiでLTEの網機能が使える新技術

文◎藤井宏治(IT通信ジャーナリスト) 2017.01.18

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Wi-Fiデバイスを仮想的に「LTE端末」にする新技術「LTE over Wi-Fi」が商用化される。SIM認証や帯域制御といったLTEの網機能を活用できるようになり、Wi-Fiの用途が広がる。

 

LTEの網機能をWi-Fiデバイスで利用できる新しい通信システムの提供が、2017年4月から始まる。

それは、米エヌコアコミュニケーションズが開発した「LTE over Wi-Fi(以下LoW)」という技術を用いるシステムだ。公衆無線LANやMVNO事業を手掛けるワイヤレスゲートと投資会社のモバイル・インターネットキャピタルが10月に設立した新会社、LTE-Xが事業化を進めている。

LoWは、Wi-FiデバイスとWi-Fiアクセスポイント(AP)の双方にエージェントソフトを導入し、これらを仮想的な「LTE端末」と「基地局」として動作させる技術だ(図表)。デバイスとAPの間の通信はあくまでWi-Fiで行われるが、そのパイプの中でLTEの伝送フレームがやりとりされる。

 


図表 LTE over Wi-Fiを活用したネットワークの構成例[画像をクリックで拡大]
LTE over Wi-Fiを活用したネットワークの構成例


LoWのエージェントを搭載したAP(基地局)は、Wi-Fiデバイス(LTE端末)の通信を集約し、LTE-Xが構築するLTEのコアネットワーク(EPC)に受け渡す。例えば、企業が利用するAPにエージェントを導入し、そこからの通信をインターネットVPNなどでEPCに収容すれば、LTEの網機能をWi-Fiデバイスで利用できるようになる。

LTEの網機能として、同社はまず、高度な認証を手軽に実現できる「SIM認証」、QoSの確保を可能にする「優先制御」といった機能を提供し、セキュアで高速なIoT通信を実現するソリューションとして展開していく。

LTE-XCTOの嶋尾基樹氏は「帯域制御などの機能の設定は、PCからお客様自身の手で行えるようにすることを考えている」という。企業が自らEPCを構築して独自のシステムを運用することも可能になる。

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