ICT×未来

5G時代のコアネットワークは「機能分離で柔らかい」

文◎坪田弘樹(編集部) 2016.11.22

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第5世代移動通信システム(5G)の時代にはコアネットワークの姿も劇的に変わる。求める要件に応じて分散配置された機能を最適に組み合わせる、自動運転型ネットワークを目指す取り組みが始まった。

 

5Gは、携帯電話/スマートフォンを中心とした4G時代までとは異なる多様なニーズに応えるため、高速大容量化だけでない様々な面での進化を目指している。低遅延化や信頼性の向上、そして、大量のデバイスとの接続を実現することも要件に含まれる。

これらを満たすことは、無線通信の進化だけでは不可能だ。コアネットワークの構造も見直す必要がある。

そこでキーとなる要素がいくつかある。1つが、ユーザーの近くにエッジサーバーを分散配置する「モバイルエッジコンピューティング(MEC)」だ。また、分散配置や構成変更を柔軟に行えるようにする「ネットワークスライシング」と「機能分離」の検討も進められている。

モバイルエッジコンピューティングとは?5Gでは、クルマの自動運転や遠隔手術といった高いリアルタイム性が求められる利用シーンを想定し、遅延時間をエンドツーエンドで数msに短縮することを目指している。

それには、アプリケーションの配置を限りなくデバイスに近づける必要がある。現在のモバイルサービスの多くはデータセンター(DC)内のクラウドを利用する形態となっているが、キャリア網からインターネットを経由しDCまで辿る経路を折り返していては、数msの応答性を実現することは到底不可能だ。

この打開策となるのがMECだ。基地局側(エッジ)にサーバーを配置することで物理的距離を縮め、応答時間を短縮する(図表1)。ノキアでテクノロジーマネージャーを務める野地真樹氏は「基地局の真裏にサーバーを置き、そこで終端したり、そこからインターネットに抜けることで応答性が改善される」と話す。

 


図表1 モバイルエッジコンピューティング(MEC)の処理のイメージ
図表1 モバイルエッジコンピューティング(MEC)の処理のイメージ


MECは4G向けにすでにソリューションが提供され、実用化もされている。MECの実装方法と効果、具体的な利用シーンを見ていこう。

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