シスコジャパンは2017年度も「日本市場に根ざした事業展開」を継続――クラウドや業種別ソリューションにも注力

シスコシステムズは2016年10月12日、2017年度の事業戦略説明会を開催した。昨年度に掲げた3本柱、「日本市場に根差した事業展開」「お客様のデジタルビジネス支援」「統合ソリューションビジネス強化」を継続して軸に据え、事業を推進していくという。

2017年度(2016年8月~2017年7月)のシスコジャパンのテーマは、“フルスピードで変革を”――。

同社が昨年度から推し進めてきた、「日本市場に根差した事業展開」「顧客企業のデジタルビジネス支援」「統合ソリューションビジネス強化」の3本柱を継続しながら、それらの変革をスピードアップさせる。

2016年度に掲げた重点戦略を2017年度も継続する

好調な中堅中小向け「Cisco Start」を継続「Cisco Startシリーズを始めてから1年経ち、お客様やパートナー様から本気度を認めていただけたと考えている」

1つめの柱、日本市場に根差した事業展開の施策として、シスコは昨年9月、日本の中堅中小企業向けに「Cisco Startシリーズ」を発表した。その手ごたえについてこう述べたのは、シスコシステムズ社長の鈴木みゆき氏だ。

シスコシステムズ 代表執行役員社長の鈴木みゆき氏(左)、同社 専務執行役員 戦略ソリューション・事業開発 兼 東京2020オリンピック・パラリンピック推進本部担当の鈴木和洋氏

「Cisco Startシリーズの成果は数字でも表れている。SOHOルータ市場のシェアは9%から16%に増え、4位から3位にアップした。また販売パートナーの実績は、60社から約1800社となり、29倍に拡大した」と、鈴木氏は強調する。

そして2017年度は、Cisco Startシリーズをオンプレミス向け、「Cisco Meraki」をクラウド管理として位置付け、日本の中堅中小企業向けの販売を強化していくという。

鈴木みゆき氏は、「Cisco StartとMerakiは、どちらもルーティングからスイッチング、セキュリティ、無線LANまで、中堅中小向けネットワークソリューションを包括して提供できる」と説明

オンプレミス向けのCisco Startシリーズは、2016年9月28日に発表されたように(記事:シスコ、1万円台の無線LANアクセスポイントなど「Cisco Start」を強化)、同社のCatalyst製品を導入するなど製品ラインナップを強化した。他方、Cisco Merakiは、2016年末にはダッシュボードの管理画面を日本語対応させる予定だ。

Cisco Start/Merakiのほか、日本市場向けの施策としては、例えば医療分野では富士通と協業するなど、日本のパートナー企業との連携も強化していくという。

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