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IoTデバイスは2021年150億に ―― エリクソンが予測するモバイルの将来トレンド

文◎坪田弘樹(編集部) 2016.07.06

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エリクソン・ジャパンは2016年7月5日、報道機関・アナリスト向けに開催している定期ブリーフィングで、世界のモバイル利用の現状と予測について説明した。


世界中の通信事業者に移動体通信設備を提供するエリクソンは、その顧客ネットワーク内で測定したデータを基にモバイル加入者やトラフィックの変動を調査し、将来予測を含めた「エリクソン・モビリティ・レポート」を定期的に発行している。今回はその最新版(2016年6月発行)を基に、エリクソン・ジャパンでCTOを務める藤岡雅宣氏が世界および日本のモバイル利用の現状と将来予測について説明した。



エリクソン・ジャパン CTOの藤岡雅宣氏

スマートフォン加入は2021年に63億へ

日本ではすでに普及が進んだLTEとスマートフォンだが、世界の現状はどうなっているのか。移動体通信システムの世代別(LTEは第4世代、いわゆる4G)に加入契約者数を見ると、2015年時点では2G、つまりGSMが最も多くLTEは3Gよりもまだ少ない。

LTEの加入者数が2G/3Gを抜いて最大になるのは、エリクソンの予測では2019年(下画像)。なお、5年後の2021年にモバイル加入契約数は90億に達する見込みで、そのうちモバイルブロードバンド加入契約数は77億件、LTEは43億件になるという。



無線方式ごとのモバイル加入契約数


スマートフォンの加入契約数は2015年時点で32億件に達しており、藤岡氏によれば、16年の第3四半期には「スマートフォンの加入契約数がベーシックフォンを追い越す」見込みだ。なお、2021年のスマートフォン加入数は、15年比で2倍の63億件に達すると予測している。




2015年~2021年の地域ごとのスマートフォン契約数


次に、地域別の予測を見てみると、モバイルブロードバンド加入契約数が特に大きく伸びるとみられるのが中東とアフリカだ。2015年に比べて4倍になるという。

4Gへの移行については、下画像のように、北米・西欧で21年には90%以上がLTEおよび5Gに移行すると予測している。一方、その他の地域においても急速に移行が進み、中東欧で60%、アジア太平洋地域でも50%に達すると見込んでいる。なお、日本・中国・韓国など北東アジアについては「すでに半分弱がLTE化しており、2021年には80%程度がLTEになるだろう」と藤岡氏は話す。



地域と無線方式別のモバイル契約数


また、VoLTEについては、加入契約数が2015年末に1億件以上あり、2021年には全世界のLTE加入契約数の50%以上、23億件がVoLTEを利用すると予測している。米国、カナダ、日本、韓国は特に利用が進み、2021年に約80%が利用すると見られている。

2018年、IoTデバイスが携帯電話を上回る

IoTについては、「2018年にIoTデバイスが携帯電話を上回る」と急激な成長を見込んでいる。2021年には世界で280億のデバイスがネットワークに接続され、そのうち150億以上がIoTデバイスであるとエリクソンは予測している。


2021年までの接続デバイス数の予測


なお、IoTデバイスの接続形態は、セルラー接続と、Bluetooth等の近距離無線通信を用いる非セルラー接続に大別できるが、2015年末時点で「セルラーIoT」は4億、「非セルラーIoT」は42億に達している。2021年には、セルラーIoTが15億、非セルラーIoTが142億にまで増加するという。

「特に西ヨーロッパでの伸びが激しい」とエリクソンは見ており、同地域ではIoTデバイスの数が2015年から2021年の間に4倍になると予測している。


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