【ワイヤレスジャパン】無線ネットワークの可視化で“問題端末”も発見

ワイヤレスジャパン2016のエンピレックスブースに展示されている「RAN Vision」はモバイルキャリアの無線ネットワークを可視化できるソリューションだ。障害発生時の原因特定の迅速化やパフォーマンスに問題のある端末の把握などに威力を発揮するという。

いかにネットワークのパフォーマンスを高品質に保ち、高い顧客満足度を実現するか。モバイルキャリアにとっては、ライバルに競争で勝つための極めて重要なポイントの1つだ。

そこでモバイルキャリア各社は日々、ネットワークのモニタリングを行っているが、そのための監視・分析ソリューションを提供しているのがエンピレックスだ。

今年のエンピレックスのブースの目玉となっているのは、無線ネットワークを可視化できる「RAN Vision」という新ソリューション。基地局と端末間のパフォーマンスを見える化できる。「RAN Visionを導入すると、無線の干渉や障害に起因するパフォーマンス低下を視覚的に把握できるようになります」と同社説明員は紹介する。

モバイルキャリアの大きな悩みの1つは、障害発生時、その理由が無線側にあるのか、コアネットワーク側にあるのか、原因の特定に時間がかかることだ。しかし、RAN Visonを活用すれば、すばやく原因を特定できるようになるという。

端末のタイプごとにパフォーマンスを表示した例

また、端末のタイプごとにサービス品質をモニタリングすることも可能だ。

「モバイルキャリアは新端末のリリース前に、自分のネットワークの中でその端末がきちんと動作するかどうかをテストしている。しかし発売後に、自分のネットワークで実際にどう動作しているかはモニタリングできていない。それがRAN Visionを使うと、そのデバイスのパフォーマンスに問題がないか、常時モニタリングできるようになる。このため、ある端末のパフォーマンスにおかしな点があれば、すぐ端末メーカーに連絡可能だ」

RAN Visionの投入により、コアネットワークからIMS、VoIP、無線まで、エンド・トゥ・エンドでの監視・分析ソリューションが揃ったエンピレックス。他社の監視・分析ソリューションのデータも、1つのダッシュボード上に統合表示できる点も特徴となっている。

エンピレックスの監視・分析ソリューションのダッシュボード画面。詳しくみたい箇所をどんどんドリルダウンしていける

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