【ワイヤレスジャパン】トイレの危機的状況が回避できる!? IoTでリアルタイムに空室検索

リアルタイムでトイレの空き状況が分かる「トイレSearching」を、ワイヤレスジャパン2016で体験できる。独立系NIerのレンジャーシステムズは、展示会場のトイレにセンサーとゲートウェイを設置し、スマホからトイレの空室状況を確認できるサービスを提供している。

レンジャーシステムズのブースでは、IoTコネクティビティサービス「monoコネクト」とレイヤ2接続型MVNOプラットフォームサービス「わくわくモビリティ」の2つのサービスが展示されている。

1つめのmonoコネクトは、センサービーコンと小型ゲートウェイで構成されるIoT向けサービスだ。センサービーコンでセンシングした情報をBluetoothで小型ゲートウェイに集約し、集められたセンシング情報は小型ゲートウェイからクラウドへ送信する。ブース説明員によれば、現在センシングできるのは磁力のみだが、今後は照度、温度、湿度、CO2、加速度(動き)、赤外線なども利用できるようになる予定だという。

このmonoコネクトをトイレに活用したのが、同社の「トイレSearching」というリアルタイムのトイレ空室検索サービスだ。トイレ個室のドアにマグネットを取り付け、壁側にmonoコネクトのセンサービーコンを設置する。磁力の有無をもとに個室の扉の開閉状況を判別し、閉まっていれば「使用中」、開いていれば「空室」と判断する。ユーザーがトイレの空室状況を確認したい場合は、スマートフォンやPCなどのWebブラウザから確認できる。

展示会場のトイレに設置されているセンサービーコン。左画像は個室のドアが閉じているときで、磁力をセンサーで検知。右画像は個室のドアが開いている状態

スマートフォンのブラウザから、ワイヤレスジャパン展示会場のトイレ空室情報を閲覧した画面

「照度や温湿度などもセンシングできるようになれば、空港や百貨店のような広い空間の光熱費管理や農業プラントにおける栽培管理など、monoコネクトの活用シーンは広がる」(ブース説明員)

2つめのわくわくモビリティは、MVNO事業の参入を支援するサービスだ。このサービスについて、「レイヤ2接続型のMVNO設備を提供するだけでなく、モバイル回線の上で提供するプラスαのサービスもMVNO事業者に提案できるのが特徴」とブース説明員は述べる。

プラスαの例としては、MVNO事業者のSIMユーザに対して位置情報と連動したクーポンを配信したり、DPI(ディープ・パケット・インスペクション)を利用して特定のサービスのみ通信料を無料にすることなどが挙げられる。他には、訪日外国人向けプリペイドSIMサービスであれば、SIMをスマートフォンに挿したら自動的にクーポン配信用のアプリをダウンロードするといった仕組みなどが考えられるという。

わくわくモビリティを利用して提供できるサービスの例

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