ソフトバンク1Q決算は増収増益で最高益を更新、基地局倍増計画は順調

ソフトバンクは2010年7月29日、2010年度(2011年3月期)第1四半期の決算を発表した。連結ベースで増収増益となり、最高益を更新した。

決算内容を説明する孫正義社長

連結の売上高は、前年同期比5%増の7008億円となり、2期連続で過去最高を達成した。営業利益は同45%増の1566億円で、5期連続で最高益を更新した。

移動体通信事業の業績は、売上高が前年同期比8%増の4410億円、営業利益は同70%増の1026億円となり、初めて1000億円を突破した。好調な業績を支えたのは5月28日に発売したiPadだ。発売当初の個人市場での盛り上がりは周知の通りだが、孫正義社長は、すでに導入している大塚製薬やみずほ銀行の活用例を紹介するなど、法人市場での導入が進んでいることをアピール。「大企業向けの説明会を実施した時には、3000人以上が集まった」という。

iPadの導入を表明している企業

6月24日に発売したiPhone 4については、「当社の予測を遥かに上回る事前予約数が一瞬のうちに集まって、多くのお客様をお待たせするというご迷惑をお掛けした」と詫びた。現在も「毎日出荷をしているが、新たな予約もどんどん入ってきているので、お待たせする状態が続いている」という。また、「“iPhone 4とiPadとどちらを買えばよいのか”という質問をTwitter等で受けるが、私は武士は二刀流だと思っている。大刀と小刀の両方あってこそ武士だ」と語り、それぞれに役割があることを強調した。

iPhone 4のホワイトモデルの発売延期と、米国でのアンテナ問題については、「すでにアップルがコメントしている通り」と言及を避けたが、アンテナ問題については自身が毎日利用している経験から「問題があるとは感じていない。むしろ従来機よりも快適」と語った。

2010年3月末の約6万を2011年3月末に約12万にする「基地局倍増計画」の進捗状況については、6月末で6万6000局を整備。さらに設置場所確定済みが1万9000局、この9月から本格的にサービスを開始する1.5GHz帯の設計済みが9000局で、合計9万4000局のめどが立っているという。また、「12万局設置のために機材の発注や工事人の確保も着々と行っている」と語った。

基地局倍増計画の進捗状況

家庭用のフェムトセルは、7月29日現在で3万件の申し込みを受け付けており、「総務省に1件ずつ許認可を受けて着々と開通し始めている」という。Wi-Fiスポットについては、店舗だけではなく、商店街丸ごとという案件も出てきており、ソフトバンクのWi-Fiスポットに合意したブランドは、2010年3月末の16から2011年3月末には774にまで増える見込みだ。

ソフトバンクのWi-Fiスポットに合意したブランド

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