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東京電力が自由化対応の新料金――ソフトバンク、ソネット、USENなど「提携先セットプラン」に強い期待

文◎藤井宏治(IT通信ジャーナリスト) 2016.01.08

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2016年1月7日、東京電力は4月1日の電力小売り全面自由化に合わせて導入する家庭などの小口ユーザー向けの新料金を発表した。

東電の現行営業エリアである首都圏向けには、2000万世帯以上が利用している既存の標準料金プラン(従量電灯B・C)にならった「スタンダードプラン」(スタンダードS/L/Xの3種)、月額1万7000円以上の料金を支払っている世帯を対象とした「プレミアムプラン」、オール電化世帯を対象とした「スマートライフプラン」、昼間の料金はやや割高に設定して夜間を安くする「夜トクプラン」(夜トク8、12の2種)、小規模事業所向けの相対料金「動力プラン」の5プラン計8種が新たに提供される。

 

小早川智明氏 佐藤梨江子氏
常務取締役カスタマーサービス・カンパニー・プレジデントの小早川智明氏は、ガス事業と首都圏以外での電力販売に意欲を見せた
新料金プランについて説明した執行役員カスタマーサービス・カンパニー・バイス・プレジデントの佐藤梨江子氏

 

東電は1月8日から電話で、15日からWebサイトでの受付を開始する。現行プランのうち基本的な料金メニュー(従量電灯など)は、4月以降もそのまま提供されるが、深夜電力やオール電化向けプランなどは3月末で新規受付を終了する。現行プランを使い続ける場合は、東京電力への連絡や申し込みは不要だ。

スタンダードプランの単価は、既存の従量電灯B・Cと同等だが、ポイントの付与により1%ほど(標準世帯で年1000円程度)の価格メリットを出す。過去1年間のピーク電力に応じて基本料金を設定して省エネにつなげる新メニュー(スタンダードX)も新たに設ける。

電気を多く使う家庭向けに新設されるプレミアムプランでは、料金単価の引き下げや、ポイントの付与、2年契約の先行予約割引などで約5%の価格メリットを出す。

 

4月から提供される東京電力の家庭向け料金プラン(主なもの)
4月から提供される東京電力の家庭向け料金プラン(主なもの)

 

今回の発表では首都圏向けの料金のほか、4月から東電が新たに小口顧客向けの電力販売を開始する関西、中部地区向けの料金プラン及び、東電が販売提携を結んだソフトバンク、ソネット、USEN、TOKAIグループ、ニチガスグループ、レモンガス、河原原実業、カナジュウ・コーポ-レーション、川島プロパン、ビックカメラとのセット割りメニューも示された。

東電本社で開かれた記者会見で、4月から小売事業会社の東京電力エナジーパートナーに移行するカスタマーサービス・カンパニー・プレジデントの小早川智明氏は、「変化をチャンスにしていく」と強調。来年4月に自由化が予定されている都市ガス事業への進出と、今年4月からの首都圏以外での小口電力販売などを通じて、将来的に増収を目指す考えを明らかにした。

小早川氏は「自由化の制度設計の状況にもよるが、できれば来春を待たずに何らかの形でガスとのセット割りプランを追加していきたい」と意欲を見せた。首都圏以外の小口電力販売では「まず関西、中部地区で経験を積み、将来的には全国にサービスエリアを拡大したい」という。

これらの地域での販売は、家庭向けは提携先であるソフトバンクとTOKAIが、店舗・事業所向けをUSENが主に担うことになる。東電は関西、中部地区で初年度20万契約の獲得を目指す。首都圏でも初年度80万契約を新料金プランへ移行させる考えだ。

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