KDDIの2016年3月期第1四半期決算は増収増益――総合ARPAが増益に寄与

KDDDIは2015年8月7日、2016年3月期第1四半期(2015年4~6月)決算を発表した。売上高は前年同期比7%増の1兆466億円、営業利益は同19%増の2310億円と増収増益だった。四半期ベースで、営業利益は過去最高を記録した。

通信ARPA収入と付加価値ARPA収入を合わせた総合ARPA収入が同179億円の増収となったことが営業利益の伸びを牽引した。

タブレットの販売が好調で、累計契約数は同2.3倍まで拡大、1人当たりのモバイルデバイス数は1.38台となった。田中孝司社長は「モバイルデータ通信の伸びがARPA増に寄与している」との見解を示した。

また3M戦略の推進により、「auスマートパス」は前年同期比23%増の1319万件まで拡大。6月末時点でauスマートフォンの52%、auひかりの60%と自社サービスの過半に浸透しているという。このほか、「au WALLET」の申込み数は1290万件と顧客基盤が拡大。その結果、付加価値ARPA収入もauかんたん決済およびau WALLETの決済手数料は同20円増、auスマートパスなどによる収入は同10円増となっている。決済サービスについては、オンライン(auかんたん決済)とオフライン(au WALLET)の両面で流通総額の拡大を目指すという。

純増数は前年同期比41%増の52万件で、法人も含めると約60万件の純増となる。MNPについては非公表ながら転入超過1位の状況が続いており、「ARPA、純増数とも順調に拡大している」(田中社長)としている。

グローバルについては、ミャンマーの通信事業MPTモバイルの契約者数が1年間で約600万から1400万超と2倍以上に急拡大しているのを受けて、ネットワークの強化を急ぐ。また、データセンター事業も好調で、海外における企業・個人向け通信・ソリューション/クラウド型サービス関連の「グローバルセグメント」の営業利益は同216%増の113億円と大幅な増益を達成した。

ところで、総務省の有識者会合で先日、「2年縛り」を是正すべきとの提言がまとめられたが、この点について田中社長は「定期契約プランのメール通知、無料更新期間の案内のメール配信など、自主的な取り組みで改善を図っている」と述べた。

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