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【WTP】80GHz帯や新幹線向けなど、進化する「ミリ波」技術の世界

文◎太田智晴(編集部) 2015.05.29

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2020年以降に商用サービスが開始予定の5Gでも活用されるとあって、にわかに注目が高まっている「ミリ波帯」。ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)の会場でも、60GHz帯を中心にミリ波関連の最新技術がいろいろと見られるが、NECブースには80GHz帯を使う無線通信装置「iPASOLINK EX」が展示されている。


80GHz帯に対応したiPASOLINK EX
80GHz帯に対応したiPASOLINK EX


光ファイバーの敷設が難しいエリアなどで、モバイル事業者のバックホール回線や公共用の災害用回線などとして使われているiPASOLINKシリーズ。これまで日本では60GHz帯が用いられてきたが、iPASOLINK EXは80GHz帯を利用するのが特徴だ。

「昨年8月の制度改正により、日本でも80GHz帯が使えるようになった。チャネル幅は250/500MHzで、最大3.2Gbpsで通信できる」(説明員)

免許不要の60GHz帯と違い、80GHz帯の場合は免許が必要だが、60GHz帯対応のiPASOLINK SXの通信速度320Mbpsと比べて格段に高速に通信できる。


iPASOLINK EXの特徴
iPASOLINK EXの特徴


また、KDDI研究所では、新幹線の車内をイメージしたデモスペースを使って、ミリ波に関する技術を披露していた。

ミリ波は、光と性質が近く、非常に直進性が高い。このため、アンテナと端末の間にイスなどの遮蔽物があると、電波が回り込まず、通信速度もがくんと落ちてしまう。


KDDI研究所のミリ波向け技術
右上にあるのがアクセスポイントと反射板。直進性の高いミリ波の電波を反射板にあて、後方の座席の端末まで届けている


そこでKDDI研究所では、反射板と電波の方向を制御するビームスイッチング技術を活用し、遮蔽物があっても電波を広範囲に届かせる技術を開発。「この技術を活用することで、車両内に限らず、地下街など様々な場所で、ミリ波通信の特徴である1Gbps以上の高速通信が使えるようにしていきたい」(説明員)という。

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