ニュース

【ワイヤレスジャパン】電力小売自由化で新たなビジネスチャンス!スマートメーター活用のサービス支援に注力するIIJ

文◎大谷聖治(ライター) 2015.05.28

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

IIJ プロダクト本部
基盤プロダクト開発部 副部長
齋藤透氏

2016年4月に実施される電力小売の完全自由化——。これがM2M/IoTに大きなインパクトをもたらすとして、ワイヤレスジャパンでも話題のテーマの1つになっている。今年2月、電力小売事業者向けにスマートメーター活用プラットフォームサービスを発表したIIJは、展示とコンファレンスで他に先行したソリューションの優位性をアピールした。


インターネットイニシアティブ(IIJ)が開発した「PMS(Power Metering System)サービスプラットフォーム」は、スマートメーターとHEMS、BEMSなどをつなぐために整備された「Bルート」という通信経路を使って、検針データなどを宅内機器で直接取得し、インターネットを経由してクラウド上で一元的なデータ管理を可能にする仕組み。

同社では、1)スマートメーターの検針データを取得しクラウド側に送信するルータ機能搭載のサービスアダプタ「SA-W1」、2)検針データを蓄積・管理するクラウドシステム「PMS」、3)「SA-W1」をリモートで集中管理できるマネジメントシステム「SACM(Service Adaptor Control Manager)」と、宅内機器からクラウドサービスまですべてを提供する。


IIJブースに設けられた「PMSサービスプラットフォーム」
IIJブースに設けられた「PMSサービスプラットフォーム」の展示。サービスアダプタを介して収集した電力検針値をPC画面に表示していた


「SA-W1」は、エコーネットコンソーシアムが策定したHEMS向けの標準規格「ECHONET Lite」に対応した機器の制御も可能。検針データをもとに省エネ対策となる空調機器の運転調整なども行える。

スマートメーターは全国各地の電力会社がアナログ式電力量計からの置き換えに着手しており、今後10年ほどで総計約8000万台が設置される見通し。また、Bルートの通信規格としてすべての電力会社がWi-SUNを採用することを決めている。

つまり、「PMSサービスプラットフォーム」は、今後導入が進むスマートメーターのすべてに適用可能なサービスというわけ。もちろん、具体的なサービス内容については電力事業者側のアイデア次第だが、「電気の使用量がリアルタイムに把握できるというだけで、さまざまな付加価値に結び付く。端的なアイデアとしては、ホームセキュリティや高齢者の見守りサービスに活用できる」と、展示ブースの説明員は話していた。

6月上旬からは、商用化に先駆けた実証実験環境の提供を開始する予定。電力小売事業への参入を計画している企業からは少なからぬオファーが寄せられ、準備も着実に進められているという。

 

導入のハードルを下げる"ゼロコンフィグ"のメリットも強調

開催初日(27日)に展示会場内で催されたコンファレンスでは、IIJ プロダクト本部基盤プロダクト開発部副部長の齋藤透氏が、「電力小売自由化で始まる新たなM2M/IoTビジネスの可能性」と題し、市場全体の今後の動向と合わせて、自社サービスの特徴も詳説した。


満席の聴講者に向けて講演するIIJ プロダクト本部基盤プロダクト開発部副部長の齋藤透氏
満席の聴講者に向けて講演するIIJ プロダクト本部基盤プロダクト開発部副部長の齋藤透氏


齋藤氏は、電力小売事業自由化の背景・経緯、スマートメーターの設置スケジュール、検針データ送信用の3つの経路(A/B/Cルート)の仕様等々、基礎的な知識について分かりやすく説明したうえで、「最終的に8000万台規模に達するスマートメーターというセンサーデバイスを、統一の通信規格で自由に利用できる仕組みがBルート」と述べ、「これを使わないのはもったいない」と強調した。その基本的な活用方法として、検針の自動化、電力の見える化、EMSとの連携による機器制御の3つを掲げた。

さらに、電力小売事業者の新たなビジネスモデルとして、

・住宅メーカーが一定年数の新築住宅を一定年数の電気代込みで販売する
・家電量販店が(空調・暖房機器など)商品と電気代をセットにして販売する
・出版社が"電気代"を雑誌の付録にする

など、ユニークなアイデアも紹介した。

「PMSサービスプラットフォーム」に関しては、機能面の特徴とともにデバイス・ネットワーク・クラウドをワンストップで提供できる強み、長年の法人向け事業で培った高品質・高信頼性をアピールした。

加えて、「SA-W1」「SACM」が導入してすぐに使える"ゼロコンフィグ"(自動接続・自動設定)であることも大きなメリットに掲げ、「裾野の広い市場への普及をスムーズに進めるためには、導入時の簡便さも非常に重要なポイント」と強調した。

齋藤氏は、電力小売自由化以降の需要動向やBルート活用促進の現実的な課題などについても言及した。その内容は、新たな市場の開拓にいち早く取り組んできた先行者ならではの見識やノウハウが感じられるものだった。

スペシャルトピックスPR

kccs1805
watchguard1805
scsk1805

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】NETWORK SHIFT
         DX時代の新しいネットワーク戦略とは?
●ネットワーク仮想化最前線/●AI時代のネットワーク運用/●AWSに学ぶネットワーク構築/●SD-WANの現在地/●キャリア・OTTで進むネットワークのオープン化/●ISDN&PHSの移行戦略

◆[インタビュー] OKI 坪井正志常務「社会インフラ×IoTに確信」 ◆大量接続と低遅延を両立の「次期5G NR」 ◆NTT、B2B2Xの世界展開へ

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

moconavi今いる場所がオフィスになる!
moconaviで安全なモバイルワーク

場所を問わない新しい働き方の実現には、ICT環境の整備も不可欠だ。

サンテレホンサンテレホンがICT総合展示会
ビジネス伸ばす製品群が一堂に

東京ドームシティ・プリズムホールで7月18・19日開催!

インテル5Gをエンドツーエンドでカバー
新たな価値創出を目指すインテル

インテルは強みの仮想化技術で5G時代のネットワーク構築に貢献する。

コマーチキャリア向けOSS/BSSに強み
自動化やe-ヘルスで社会課題解決

自動化やe-ヘルスで多くの実績を持つコマーチが日本市場に参入した。

ブロードメディア・テクノロジーズ小森コーポレーションが
Aryakaで日中間通信を安定化!

日系企業の中国ビジネスに立ちはだかるのが通信環境の問題だ。

IIJグローバルソリューションズ日中間ネットワークの安定運用へ
VPN規制を乗り切る解決策提供

安定的な越境通信を実現するには何が必要か?

NTTコミュニケーションズIoTビジネスの種まきから結実まで
NTT Comの「次の一手」とは

自社発行型eSIMでの新サービス提供に期待!

SAS Institute Japanデータ分析の老舗、SASが提案するIoT時代のデータ活用

IoTのはじめの一歩を踏み出す前に考えるべきポイントは?

SigfoxSigfoxが開始1年で100万回線!
いよいよ花開くIoTビジネス

LPWAの代表格「Sigfox」の最新動向と活用事例を徹底レポート!

WatchGuard Wi-Fi Cloud不正APを自動遮断するWIPS搭載!
ソーシャルWi-Fiで販促支援も

セキュアな無線LAN環境を実現できる「WatchGuard Wi-Fi Cloud」

無線LAN構築・運用のポイントをSCSKが語る

無線LANの大きなトレンドとなっている「クラウドWi-Fi」で課題解決!

ジェイピー・セキュア導入実績100万サイト以上の
国産WAF「SiteGuard」

業界最速レベルで防御機能を提供するジェイピー・セキュアのWAF製品

ライムライト・ネットワークスクラウド型WAFでWebサイトを保護

ライムライトなら、自社のCDNやDDoS対策との多層防御でオリジンサーバーを攻撃から防御できる。

Office 365ユーザは使わなきゃ損
Teamsでチームワークが劇的に!

Office 365の新ツール「Teams」を使い始める企業が続出している。

アクセスランキング

tc1807_b
ngn
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます