NTTコミュニケーションズのMVNO支援サービスの特色は、取次モデルと卸モデルの2つのタイプを用意していることだ。
取次モデルは、NTTコミュニケーションズのMVNOサービスの“再販”という形に近く、「格安スマホなどのサービスを手軽に始めたい異業種の企業などに適している」(説明員)。MVNOを始めるのに必要なすべてをパッケージで提供する。昨今の格安スマホのニーズに合致した月3GB/G5B/10GBのプランなど、料金プランは多様な種類から選ぶことが可能だ。
一方、卸モデルは、完全自社ブランドのMVNOサービスを手軽に始めたい企業向け。回線管理用の事業者ポータルの提供をはじめ、NTTコミュニケーションズの支援のもと、本格的なMVNOを開始できる。
回線管理が行える事業者向けポータルのデモ風景 |
さらに、スマートフォンなど向けのIP電話アプリ「050 plus」のようなアプリを簡単に自社サービスに実装できる開発キット「050 VoIP SDK」なども用意している。
グローバルに強いNTTコムのIoT/M2M向けサービス
次にもう1つのテーマであるIoT/M2Mだが、NTTコミュニケーションズはIoT/M2M向けにクラウドとネットワークの両方に力を入れている。今回のワイヤレスジャパンでは、ネットワーク関連サービスを中心に展示していた。
NTTコムのブースに展示されているデジタルサイネージ。トーメンエレクトロニクスのソリューションで、NTTコムのM2M向けモバイル通信サービスを採用している |
ブースでは、IoT/M2Mに適したモバイルデータ通信サービスとして「Arcstar Universal One モバイル M2M」を紹介。インターネットを介さない閉域網のモバイル通信サービスが、「30MBプラスコース」では30MBの無料通信分付きで月額500円、「200kbpsコース」は200kbpsの速度制限付きだが月0.5GBを月額800円で利用できる。
また、説明員によると、グローバルでのIoT/M2M展開に強いのもNTTコミュニケーションズの特徴だという。フランスの大手通信事業者オレンジとの提携により、約200カ国・地域でIoT/M2M向けモバイル通信サービスを提供。しかも、グローバルでモバイルネットワークをArcstar Universal Oneに直接接続しているため、インターネットを介さないセキュアな通信が可能とのことだ。
このほか、セイコーソリューションズ、ぷらっとホーム、サン電子、スマートバリューなど、IoT/M2M関連パートナーによる展示も行われている。