ICT×未来

ワイヤレスジャパン2015事前特集

インテルのNFV戦略「オープン化によって柔軟なプラットフォームを作る」

文◎坪田弘樹(編集部) 2015.05.15

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

インテル データセンター事業開発部
ビジネス・デベロップメント・マネージャー
田代淳一氏

インテルが、NFV事業の取り組みを戦略的に強化している。通信業界は歴史的転換期に入っており、なかでもNFVの導入によって通信ネットワークは一変するといわれている。IT業界を牽引してきたインテルは「SDI構想」を掲げ、この大変革をリードする意気込みだ。データセンター事業開発部でビジネス・デベロップメント・マネージャーを務める田代淳一氏に、インテルの取り組みと狙いを聞いた。


これまで通信事業者は、交換機など通信機器と通信サービスを一体で開発・運用してきた。しかし、インターネット時代を迎えるなかで急増するトラフィックへの対応や、迅速な新サービス提供へのニーズに応えることが難しくなってきている。

そこで、通信ネットワークを抜本的に変革する新コンセプトNFV(Network Functions Virtualization)への、通信事業者の期待が高まっている。

NFVとは、通信サービスを提供するためのネットワーク機能をソフトウェア化してハードウェアから分離して、汎用サーバーの仮想化基盤上で稼働させようというものだ。NFVではリソース構成をダイナミックに変更することが可能となるため通信サービスの需要の急増急減にも容易に対応できる。また新たな通信サービスもいわばソフトウエアのインストールのごとく設定できることから提供までに必要な時間を大きく短縮できるようなる。コストも劇的に安くなる可能性があるといわれている。

IT業界のサーバー/ストレージの世界では今や当たり前となった仮想化技術をネットワークに適用することで、柔軟性の向上とコスト削減を実現しようというのがその狙いだ。

世界的に通信事業者のNFVに対する期待は大きく、各国で主要通信事業者がNFV導入に向けたPoC(実用化実験)の取り組みを行っている。また、これまで通信事業者のネットワークインフラ、サービスプラットフォームを開発してきたテレコムベンダーも、この新たな変革のなかで、様々なソリューションの開発に注力している。さらに、これまで通信事業界とは距離のあった汎用サーバーや関連ソフトウェア製品等を提供するITベンダーもこの市場に参入し、ネットワークの革新を実現するための技術・ソリューション提供を進め始めている。

インテルは、IT基盤ベンダーとして市場を牽引してきたが、通信業界の歴史的転換のなかで、戦略構想を提起し、通信事業者の変革をリードしようとしている。

インテルの「SDI(Software-Defined Infrastructure)」は、サーバー、ストレージ、そしてネットワークを含めたITリソースを抽象化し、ソフトウェアで全体を制御することをコンセプトとしたアーキテクチャーで、ハードウェアとソフトウェアの分離を核とするNFVもその要素だ。

SDIの狙いは、アプリケーションやサービスごとに個別にインフラを構築・運用するのではなく、共通化されたプラットフォームを作り、そこからアプリ/サービスごとに最適なリソースを割り当てることで迅速かつ効率的なシステム構築・運用を可能にするところにある。(図表1)


図表1 インテルの提唱するSDI
インテルの提唱するSDI


データセンター事業開発部でビジネス・デベロップメント・マネージャーを務める田代淳一氏は次のように話す。

「ネットワークサービスやその上で用いられるモバイルアプリケーションを提供するためのプラットフォームを共通化することで、新しいサービスやアプリに即したリソースを迅速に展開できるようにもなる。モバイルビジネスを加速させることが最大の狙いです」

通信事業者が抱える課題は、急増するトラフィックへの対応や、迅速な新サービスの提供だけではない。NFVによって解決されることも多い。

固定化されたアーキテクチャを柔軟かつ扱いやすくすること、サイロ化されたインフラを統合すること、また電力消費を効率化・最適化すること、爆発的に増加するインターネットトラフィックに効率よく対応できるようにすること――。これらを解決するものがSDI構想だ。

スペシャルトピックスPR

netmotion1802
jsk1802
日本ビジネスシステムズ

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】働き方改革×デジタルの
   新・教科書

5G+ロボットで遠隔就労/IoT家具で生産性向上/サテライトオフィス/RPAに単純作業はお任せ/音声AIが仕事を変える日

◆ノキア ジョン・ハリントン社長「5Gだけが『次世代』ではない。エンタープライズ市場への参入で拡大戦略」/◆NTTドコモの「トップガン営業」/◆LTE網を汎用ハードとOSSで作る/◆Tモバイルが600MHz帯に5G導入/◆マルチクラウド化の準備を始めよう!◆日立製作所のSD-WAN導入

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

Office 365ユーザは使わなきゃ損
Teamsでチームワークが劇的に!

Office 365の新ツール「Teams」を使い始める企業が続出している。

CASO新技術のホワイトボックス
M2Mルーターは「切れない接続」

Foxconnグループでホワイトボックスを展開するCASO。

東京エレクトロンデバイスグローバル企業のSaaS活用を後押し
マルチクラウド化の準備はCASBで

マルチクラウドを一元的に管理したい。そんな望みを叶えられる。

拠点・モバイルをつなぐだけ!
クラウドの安全はシンプルに守る

クラウド利用の拡大とともに複雑化するセキュリティ課題を解決!

NetskopeCASBでクラウドはどこまで操れるか
既存のセキュリティとどう違う?
 

Netskopeを例にCASBの機能と使い方、メリットを整理した。

ソフトバンクソフトバンクがSMB向けの
ソリューションパートナー募集!

働き方改革を中心に新たなソリューション開発を支援する。

日本マイクロソフトSkype for Businessを
快適に使いこなすコツとは?

UCの導入効果を最大化するためには備えが必要だ。

日本ビジネスシステムズ“電話”からはじめる働き方改革!

日本ビジネスシステムズのクラウドPBXは、働き方改革を目指す日本企業にピッタリのIP電話サービスだ。

Dialpadピュアクラウドで進化し続ける電話

「PBXを買いたくない」「電話回線を引きたくない」。そんな企業に最適なクラウドテレフォニーがある。

東京エレクトロンデバイスIoTデバイス特化のAIで異常検知

IoTデバイスを狙ったマルウェアが急増中だ。ZingBox IoT Guardianは、IoTに特化したAIで検知する。

Aruba次世代NACでIoTの脅威をブロック

Arubaの次世代NACはエージェントレスでIoT端末にも対応! リスクを検知し有害端末を隔離できる。

ダイワテクニカルハドルルーム向け高品質テレビ会議
販売店の手軽なプラスワン商材に!

4KとGoogleアシスタント対応
販売価格は破格の約12万5000円!

日本マイクロソフトOffice 365の悩みはオフロードで解決! NIerが教えるNW構築法

Office 365の導入支援で豊富な実績を持つNIer 3社に秘訣を聞いた。

アイキューブドシステムズスマホでOffice 365をセキュアに
MDMには“働き過ぎ防止”機能

端末にデータを残さずブラウザやメーラー等のアプリを利用できる。

マクニカネットワークスセキュリティと生産性向上を両立
モバイル活用に必須のEMMとは?

スマートデバイスの業務利用に本当に必要なのは「EMM」だ。

ネットモーションソフトウェアあらゆる環境で「切れないVPN」

「スマホのアンテナは立っているのにつながらない」。NetMotionなら高速かつ安定した通信が可能だ。

日本制禦機器ついにISDNが終了、コスパ追求しながら光回線へ移行する方法

既存のISDN機器を使い続けながら、毎月の通信料金は今より安く!

日本マイクロソフトWindows 10/Office 365の更新
これだけ知っていれば怖くない!

ネットワーク帯域を圧迫するアップデートをうまく乗り切るには?

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション20180226
wsd
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2017 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます