キーパーソンが語る

標的型攻撃を“他社の経験”で防ぐ――パロアルトの脅威インテリジェンスサービス「AutoFocus」とは?

構成◎太田智晴(編集部) 2015.05.18

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

米パロアルトネットワークス
CMO レネー・ボンバニー氏

セキュリティ担当者は今、膨大なアラート情報の海に溺れている。そのため異変を検知していながら、重大な脅威を見過ごしてしまうケースが増えている。米パロアルトネットワークス CMOのレネー・ボンバニー氏は、同社のサイバー脅威インテリジェンスサービス「AutoFocus」を活用すれば、そんな事態には陥らないと説く。


――パロアルトネットワークスは新たに「AutoFocus」というサービスを発表しました。


ボンバニー パロアルトネットワークスは8年前、次世代ファイアウォールを初めて世に送り出し、セキュリティ業界のゲームチェンジャーの役割を果たしてきました。

我々は、世界中に2万3000を超える顧客を有しており、ファイアウォール市場ではすでに3番目のプレイヤーにまで成長しています。今後数年のうちに、シスコやチェック・ポイントを抜いてナンバーワンになるチャンスも明確に見えてきました。

また、我々は、「WildFire」を3年前から提供しています。WildFireは、未知のマルウェアを検知するためのクラウドベースのサンドボックスです。5000を超える顧客がWildFireを活用しており、WildFireが1日に発見する新しいマルウェアの数は平均2万にも及びます。ファイア・アイやシマンテック、マカフィーなどがまだ検知していない、まったく未知のマルウェアを毎日2万も検知しているのです。

そして今、我々の手元には、2万3000超の顧客を有する次世代ファイアウォール、そして5000超の顧客を有するWildFireにより収集した脅威情報に関する巨大なデータベースがあります。この素晴らしい価値のあるデータベースをオープンにすれば、「我々の顧客が何らかの攻撃を受けたとき、その攻撃のコンテキストを理解するのに役立つのではないか」と考えました。

こうして誕生したのが、サイバー脅威インテリジェンスサービス「AutoFocus」です。現在、一部の既存顧客向けに提供しており、2015年後半から一般提供を開始する予定です。


AutoFocusの画面イメージ
AutoFocusの画面イメージ


――発表資料には、AutoFocusを活用することで、「即座に重大な標的型攻撃の優先度を判断することが可能となり、対処するための適切なリソースを適用し、重要な資産を保護するために迅速な措置を講ずることができる」とあります。AutoFocusの特徴を、具体的に説明してもらえますか。

ボンバニー 例えば、日本のある電力会社が標的型攻撃を受けているとしましょう。しかし、その電力会社では、ネットワーク上に何か変則的なものがあることは発見しているものの、それが悪性のマルウェアかどうかは分かっていないというシチュエーションです。

――セキュリティ担当者は日々、膨大な量のアラート情報にさらされています。マルウェアかどうかはっきり分からないのであれば、そのまま放置してしまうセキュリティ担当者も多いと思います。AutoFocusを導入した場合は、どうなりますか。

ボンバニー 単にアラートを出すだけではなく、我々の巨大なデータベースを活用し、例えばニューヨークやロンドンの電力会社で同じようなインシデントはなかったかなどの情報もあわせて提供します。

――パロアルトのデータベースに蓄積された情報から、その“何か”の正体が分かるというわけですね。

ボンバニー さらに、すでにニューヨークやロンドンの電力会社で解決済みだったら、その解決手法も提供するので、それを参考に対処することが可能です。

重大な脅威を見つけ出すため、Splunkなどのデータ分析ソリューションを活用してセキュリティログの相関分析を行う企業が増えていますが、こうしたアプローチでは自社の経験に基づいた対処しかできません。AutoFocusは、そうしたアプローチとはまったく異なっています。

例えば、社内の端末に感染したランサムウェアが次にどんなアクションを起こすのか――。そうしたことも予知できる知識を他社の経験から得たうえで、適切な対応が図れるようになるのです。

スペシャルトピックスPR

yamaha1708
macnica1708
nokia1708

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】セルラーLPWAでGO!
●LTE-MとNB-IoTの違い/●世界のセルラーLPWA商用展開マップ/●注目セルラーLPWA事例 ほか

◆[インタビュー]NTTドコモ 執行役員 大野友義氏「対話型AIであらゆる生活を革新」 ◆LTEコードレス「sXGP」- 自営PHSから自営LTEへ ◆OTTも参戦!海底ケーブル市場の今 ◆ネットワーク監視ツール ◆働き方改革で拡大する法人スマデバ

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー
IIJグローバルソリューションズ

スペシャルトピックス

待望の後継機が遂に登場!電話番号の最大登録数は2倍に向上。

ソフトバンクのMDMは、管理者の運用負荷を軽減しながらセキュアな利用を可能にする。

働き方改革はICTツールの導入・活用から取り組むのが有効だ。

大量のアラートをさばくのに忙殺される、旧態依然の運用と決別しよう。

NECのソリューションなら、多様なモバイルワークをセキュアに実現!

「WhatsUp Goldならコスト半減も可能」。イプスイッチの関口氏はこう自信を見せる。

4~6人程度の会議に最適なロジクールのビデオ会議「MeetUp」とは?

ヤマハ独自の音声処理技術が、臨場感あふれる会議を実現する。

注目が集まるCASBのメリットを活かすには、運用負荷を軽減する仕掛けが不可欠だ!

ヤマトの総合物流ターミナル「羽田クロノゲート」で様々な付加価値!

RADIUS内蔵APとの連携で無線/有線LANの両方でデジタル証明書認証

LPWAネットワークを自ら構築するなら、世界で豊富な実績を誇るキャリアグレードのActilityだ。

業界最高レベルのキャリア/サービスプロバイダ向けルータが登場する。

無線プロトコルスタック「SkWAN」搭載のLPWA基地局なら、1台で最大6400台のエンドデバイスを接続できる!

IBM Watsonが最適な活用方法や脅威対策を提供! 先進のPC/スマホ一元管理を実現する「IBM MaaS360」とは?

「企業向けソーシャルプラットフォーム」で働き方そのものも変える!

ペタバイトクラスも「大きなバケツ」で一括管理できる!

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション
ms
iot15
packet

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2015 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます