KDDIは2010年7月20日、東京急行電鉄(東急電鉄)とのアライアンスにより、東急カードが発行するポイントカード「TOP&カード」とauユーザー向けに「TOKYUモバイル×au by KDDIコラボレーションプログラム」を同月21日より開始すると発表した。
auユーザーでTOP&カード保有者であれば、カード番号や携帯電話番号等を登録するだけで、毎月のau携帯電話利用料金の3%がTOKYUポイントとして付与される。このほか、東急百貨店たまプラーザ店のテナントごとのキャンペーンや東急ストアの割引クーポンといった東急グループ各社の特典も受けることができる。登録料や月額利用料は無料。
「TOKYUモバイル×au by KDDIコラボレーションプログラム」のサービスイメージ(出典:KDDI資料) |
KDDIグループ戦略統括本部新規ビジネス推進本部長・理事の雨宮俊武氏は、「TOP&カード会員にとっても東急沿線に住むauユーザーにとっても非常に有効なプログラムであり、リテンションや新規顧客につながる」と語った。今後、東急沿線のauショップを使ってさまざまなプロモーションも考えているという。
KDDIグループ戦略統括本部新規ビジネス推進本部長・理事の雨宮俊武氏 |
KDDIでは2008年にアライアンスビジネス部を新設、異業種との連携を検討してきた。その成果として、携帯電話の月額利用料がJALのマイルで貯まる「JAL MILE PHONE」、「ナカチェン」を活用した特定の地域・ファン向けの情報配信、au携帯電話と連動したランナーズスペース「Run Pit by au Smart Sports」などがここにきて次々に立ち上がっている。
KDDIのアライアンス戦略 |
いずれもauではなく提携先の企業が表に出ることで、auブランドではリーチできないユーザー層を獲得する狙いがある。KDDIでは東急電鉄とは商圏の異なる鉄道グループとのポイントサービスの連携のほか、NFC(次世代非接触IC)携帯電話の実証実験を通じて、医療や交通機関、銀行などとのアライアンスも検討していく予定だという。