iPhoneを8000台導入したメディセオ「MDM活用でアプリ更新が迅速化」

医療用医薬品卸大手のメディセオは2014年夏、営業担当者向けにiPhoneを貸与した。「CLOMO MDM」との組み合わせにより、自社開発アプリの更新や検証が効率的に行えるようになった。

医療用医薬品などの卸売事業を手掛けるメディセオ(本社:東京都中央区)は、全国に155カ所の営業拠点を持つ業界最大手企業だ。同社は2014年夏、営業力強化や業務効率化を目的として、社内およびグループ企業の営業担当者向けにiPhone 5sを約8000台貸与、併せてアイキューブドシステムズのMDM(モバイルデバイス管理)「CLOMO MDM」を導入した。

顧客営業システム 開発部部長 高原大輔氏
顧客営業システム開発部 部長 高原大輔氏

メディセオの営業担当者はもともとフィーチャーフォンを社用端末として利用していた。その後、スマートフォンが注目を集め始めた2010年にAndroidスマートフォンをいち早く導入した。当時、iPhoneも選択肢に挙がっていたが、Windowsとの親和性に課題があるなど法人利用には適していなかったため、採用を見送ったという。

3年が経過して端末の更新時期を迎えた2014年、あらためてiPhoneを検討したところ「法人向けの機能が充実しており、さらにOSの安定性やセキュリティの高さから移行を決断した」と顧客営業システム開発部部長の高原大輔氏は話す。

営業担当者は、顧客である医療機関や調剤薬局に足を運び、医療品の受発注を行う。その際、センターの在庫状況を確認したり、返品管理や配送ルートの検索といった作業も必要になる。メディセオは、これらをすべてスマートデバイス上で操作するためにネイティブアプリを自社開発し、CLOMOを通じて配信している。

AndroidスマートフォンからiPhoneになって営業担当者からは「動作が安定して速くなった」「受発注アプリの操作がしやすくなった」といった声が聞かれるという。

月刊テレコミュニケーション2015年2月号から一部再編集のうえ転載(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります)

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