キーパーソンが語る

WAN高速化だけじゃない! リバーベッドのITパフォーマンス向上策の全体像を聞く

構成◎太田智晴(編集部) 2013.03.21

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

「医師にたとえると、ITパフォーマンスの“診断”と“治療”を提供するのが我々の役割」。リバーベッドテクノロジーのロバート・ヒーリー氏は自社についてこう説明する。WAN高速化だけにとどまらない、リバーベッドのトータルなソリューション戦略を聞いた。


――「WAN高速化といえばリバーベッド、リバーベッドといえばWAN高速化」というイメージを持っている人は多いと思いますが、リバーベッドはWAN高速化装置だけのベンダーではありませんね。

ヒーリー 2002年に創業したリバーベッドは、設立からちょうど10年が経過しましたが、最初のターゲット市場がWAN高速化でした。今でもWAN高速化装置「Steelhead」は一番のコア製品ですが、現在ではSteelheadも含めて合計5つの製品ラインを展開しています。

アプリケーションデリバリーコントローラ(ADC)の「Stingray」、クラウドストレージ高速化の「Whitewater」、支店からのデータセンターストレージアクセスを高速化する「Granite」、ネットワークパフォーマンス管理(NPM)の「Cascade」です。

リバーベッドは、自分自身のことを「ITパフォーマンスプラットフォーム」と位置づけています。ITパフォーマンスのマネジメントとアクセラレーション――医師にたとえると、「diagnosis(診断)」と「cure(治療)」を提供するのが我々の役割です。CascadeでITパフォーマンスに関する問題点を突き止め、そのうえでSteelheadやStingrayといったクスリを処方するというわけです。


リバーベッドテクノロジー アジアパシフィック&ジャパン マーケティングエヴァンジェリスト ロバート・ヒーリー氏
リバーベッドテクノロジー アジアパシフィック&ジャパン マーケティングエヴァンジェリスト ロバート・ヒーリー氏

アプリケーションのパフォーマンスはビジネスに直結している

――「診断」の部分に関しては昨年末、アプリケーションパフォーマンス管理(APM)ベンダーのOPNET Technologies社の買収が完了しました。

ヒーリー OPNETは、ガートナーからAPM市場のリーダーと評価されているベンダーです。年間の売上は約2億ドル、従業員数は約800名。リバーベッドにとっては過去最大の買収でした。

ITパフォーマンスとはすなわちアプリケーションのパフォーマンスのことになりますが、クリティカルなアプリケーションに問題が起こると、必ずビジネスにも影響を及ぼします。

例えば、アマゾン・ドット・コムでは100ミリ秒の遅延が発生すると、売上が1%ダウンすることが分かっています。また、グーグルの場合、表示速度が500ミリ秒遅くなると、検索数が20%減るといわれています。APMの市場規模は30億ドル以上にもなりますが、これはアプリケーションのパフォーマンスがビジネスに直結しているからです。

アプリケーションアウェアなNPMであるCascadeは従来からある程度、アプリケーション領域を管理することができましたが、APMのリーダーであるOPNETと組み合わさることで、本当に強力なソリューションになります。NPMとAPMをトータルに提供できるのはリバーベッドだけです。我々は、CascadeとOPNETの統合ソリューションを「Riverbed Performance Management(RPM)」のブランドで展開していく考えです。

――NPMとAPMが組み合わさることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

ヒーリー 現代のアプリケーションは非常に複雑です。1つのアプリケーションを提供するのにも、WAN、物理/仮想サーバー、データベース、認証、ロードバランシング、サードパーティのクラウドサービスなど、実に様々な要素が絡んでいます。アプリケーションのパフォーマンスを管理するためには、これらすべての要素をトレーシングできなくてはなりません。

「群盲象を評す」という有名な故事がありますが、ネットワーク、アプリケーション、サーバーとITシステムを細かく切り分けて別々のツールで管理する従来の方法では、パケットロスやサーバーダウンなどの個々の問題は見つけられても、エンドユーザーが実際に体感しているパフォーマンスは管理できないのです。CascadeとOPNETが組み合わさることで、パケットキャプチャレベルからアプリケーションのコードレベルまで、ITパフォーマンス全体を本当にエンド・ツー・エンドで管理できるようになります。

私も以前、ユーザー企業のIT部門で運用管理の仕事をしていたことがありますが、グッドニュースの電話が鳴ることはほとんどありません。「サーバーにアクセスできない」とか「Eメールが受信できない」とか、IT部門に電話をかけてくるのは、いつも怒っている人ばかりです。また、こうしたトラブルが発生すると決まって始まるのが、「サーバーのせいだ」「いや、ネットワークのせいだ」といった原因の押し付け合いです。障害の一次切り分けに時間を要し、なかなか問題を解決できません。

しかし、RPMを採用していただければ、問題の発生を素早く察知できると共に、原因の特定も容易に行えるため、エンドユーザーから電話がかかってくる前に解決できるようになります。

続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

ms1802
i31802
macnica1802

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】働き方改革×デジタルの
   新・教科書

5G+ロボットで遠隔就労/IoT家具で生産性向上/サテライトオフィス/RPAに単純作業はお任せ/音声AIが仕事を変える日

◆ノキア ジョン・ハリントン社長「5Gだけが『次世代』ではない。エンタープライズ市場への参入で拡大戦略」/◆NTTドコモの「トップガン営業」/◆LTE網を汎用ハードとOSSで作る/◆Tモバイルが600MHz帯に5G導入/◆マルチクラウド化の準備を始めよう!◆日立製作所のSD-WAN導入

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

Office 365ユーザは使わなきゃ損
Teamsでチームワークが劇的に!

Office 365の新ツール「Teams」を使い始める企業が続出している。

CASO新技術のホワイトボックス
M2Mルーターは「切れない接続」

Foxconnグループでホワイトボックスを展開するCASO。

東京エレクトロンデバイスグローバル企業のSaaS活用を後押し
マルチクラウド化の準備はCASBで

マルチクラウドを一元的に管理したい。そんな望みを叶えられる。

拠点・モバイルをつなぐだけ!
クラウドの安全はシンプルに守る

クラウド利用の拡大とともに複雑化するセキュリティ課題を解決!

NetskopeCASBでクラウドはどこまで操れるか
既存のセキュリティとどう違う?
 

Netskopeを例にCASBの機能と使い方、メリットを整理した。

ソフトバンクソフトバンクがSMB向けの
ソリューションパートナー募集!

働き方改革を中心に新たなソリューション開発を支援する。

日本マイクロソフトSkype for Businessを
快適に使いこなすコツとは?

UCの導入効果を最大化するためには備えが必要だ。

日本ビジネスシステムズ“電話”からはじめる働き方改革!

日本ビジネスシステムズのクラウドPBXは、働き方改革を目指す日本企業にピッタリのIP電話サービスだ。

Dialpadピュアクラウドで進化し続ける電話

「PBXを買いたくない」「電話回線を引きたくない」。そんな企業に最適なクラウドテレフォニーがある。

東京エレクトロンデバイスIoTデバイス特化のAIで異常検知

IoTデバイスを狙ったマルウェアが急増中だ。ZingBox IoT Guardianは、IoTに特化したAIで検知する。

Aruba次世代NACでIoTの脅威をブロック

Arubaの次世代NACはエージェントレスでIoT端末にも対応! リスクを検知し有害端末を隔離できる。

ダイワテクニカルハドルルーム向け高品質テレビ会議
販売店の手軽なプラスワン商材に!

4KとGoogleアシスタント対応
販売価格は破格の約12万5000円!

日本マイクロソフトOffice 365の悩みはオフロードで解決! NIerが教えるNW構築法

Office 365の導入支援で豊富な実績を持つNIer 3社に秘訣を聞いた。

アイキューブドシステムズスマホでOffice 365をセキュアに
MDMには“働き過ぎ防止”機能

端末にデータを残さずブラウザやメーラー等のアプリを利用できる。

マクニカネットワークスセキュリティと生産性向上を両立
モバイル活用に必須のEMMとは?

スマートデバイスの業務利用に本当に必要なのは「EMM」だ。

ネットモーションソフトウェアあらゆる環境で「切れないVPN」

「スマホのアンテナは立っているのにつながらない」。NetMotionなら高速かつ安定した通信が可能だ。

日本制禦機器ついにISDNが終了、コスパ追求しながら光回線へ移行する方法

既存のISDN機器を使い続けながら、毎月の通信料金は今より安く!

日本マイクロソフトWindows 10/Office 365の更新
これだけ知っていれば怖くない!

ネットワーク帯域を圧迫するアップデートをうまく乗り切るには?

アクセスランキング

月刊テレコミュニケーション20180226
wsd
compass

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2017 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます