SPECIAL TOPICテレワーク×オフィスワークを使い分け リモート会議に対応した無線LANのアップグレード

新型コロナ対策を機にテレワークを体験し、メリットもデメリットも理解した今だからこそ、新たなハイブリッド型ワークスタイルへの移行が必要だ。それには、一段ベースアップした無線ネットワークも不可欠となる。ヤマハではオフィスと自宅から安心して簡単に運用できるネットワーク管理体制を提供する。

既存の機器から容易にリプレース 高性能アクセスポイント「WLX212」場所にとらわれない働き方というと自宅やモバイル環境に目が行きがちだが、ハイブリッド型ワークスタイルという観点からいえば、オフィスの環境、特に無線LAN環境の整備も必要だ。もちろん最近のオフィスならば、無線LANが使えない環境は少数派だろう。

だが、ただつながるのと、遠隔会議を多用し、PCだけでなくスマートフォンやタブレット端末など多様な機器を使いこなす前提で安定した無線LAN通信を実現するのとでは、自ずと求められる性能や品質も違ってくる。数年もののアクセスポイント(AP)で、ひと世代前の仕様のままでは困難だ。

「既設のAPで802.11nや11ac wave1を使ってきたところに新型コロナウイルスが到来してしまい、テレワークやハイブリッド型ワークスタイルにマッチしない状態になっている場合もある。働き方の見直しをきっかけに、APもベースアップすべきではないでしょうか」(平野氏)

既存のAPから安心して移行でき、性能を改善するだけでなく、シンプルな無線LAN管理ができて安心してばらまける──そんなコンセプトでヤマハが2020年7月に発売したのが「WLX212」だ。IEEE 802.11ac wave2に対応し、それまでのモデルに比べて高い性能を実現するとともに、WPA3、Enhanced Open、192ビット暗号といったセキュリティ機能も強化し、さらにRADIUSサーバー機能も搭載している。それでいて消費電力は低く抑えられており、既存のAPから安心してつなぎ替えられる。

ヤマハの無線LANアクセスポイント(AP)「WLX212」

ヤマハの無線LANアクセスポイント(AP)「WLX212」。本体内蔵コントローラーによるオンプレミス管理に加え、クラウド型管理サービス「Yamaha Network Organizer(YNO)」に対応し設定や監視などを遠隔から一括で行える

もう1つの特徴は、充実した管理機能を備えていることだ。ヤマハが提供しているクラウド型の管理サービス「YNO」に対応し、複数拠点にまたがる統合管理が可能になったほか、自動的に立ち上がる「仮想コントローラー」によって同一セグメント内の複数APの管理を簡素化する「クラスター型管理機能」を搭載した。「クラスター型管理機能を用いれば設定管理が自動化できるため、APが一台動いているところに二台目、三台目を入れる場合、管理者はほとんど何もしなくてもいいぐらいです」と、ヤマハ コミュニケーション事業部の志村侑汰氏は説明する。

ヤマハ コミュニケーション事業部マーケティング セールス部 営業戦略G 志村侑汰氏
ヤマハ コミュニケーション事業部マーケティング セールス部 営業戦略G 志村侑汰氏


加えて、LANを可視化するWebアプリケーションの「LANマップ」では、端末まで含めたLANのネットワーク構成や各機器の情報をWeb GUI上で確認することが可能だ。スイッチなどのネットワーク機器だけでなく、それらに接続しているPCやスマホ、ネットワークカメラなどのデバイスも確認できる。

安定した通信を実現した上でこれらの充実した管理機能を提供し、ユーザー自ら簡単にネットワークを管理できるようにしてトラブルを減らす──WLX212は、そんな以前からのWLXシリーズのコンセプトを具現化したものとも表現できる。

ただ、Wi-Fi 6のようなより高速な規格も視野に入れて無線LANをベースアップしていけば、そう遠くない将来、スイッチやLANケーブルといった有線LAN側がボトルネックになる。ネットワーク全体のベースを上げていくことを考えると、マルチギガスイッチの投入も遠からず期待したいところだ。

図表 Withコロナ時代のリモートWi-Fi管理イメージ

図表 Withコロナ時代のリモートWi-Fi管理イメージ

これからの時代に選択肢を ハイブリッドな働き方を自由にコロナをきっかけに多くの人が新しい働き方を体験し、その経験を踏まえ「この先、自分たちはどのように働いていくべきか」を模索しつつある。

テレワークならば自宅やシェアオフィス、オフィスワークなら執務エリアに会議エリア、サテライトオフィスとさまざまな選択肢がある中で、自分たちの業務内容やチームの状況、個人のライフスタイルに応じて自由に選べる状態になっていくべきであり、それがハイブリッド型ワークスタイルの目指すところだ。会社が特定の働き方を一律に押しつけるのではなく、「こういう働き方をしたい」という社員の選択肢を可能にする状態を作る──そのためのソリューションをヤマハは提供していく。

<お問い合わせ先>
ヤマハ株式会社
ヤマハルーターお客様ご相談センター
TEL:03-5651-1330
URL:https://network.yamaha.com/

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