DXとセキュリティを両立、デロイトが新会社を設立

デロイト トーマツ グループがサイバーセキュリティの専門会社を設立した。グループに散らばるセキュリティ対策部門を統合し、新会社としてソリューションを提供する。

新会社の3つの戦略
DTCYでCTOを務める予定の丸山満彦氏は、DTCYの戦略を「ビジネス、サービス開発、人材の大きく3点だ」と説明した。

まず、ビジネスでは次の図に示された12の分野に注力していく。なかでも特に注力していく分野が、自動車のハッキング対策や、セキュリティガバナンスに沿った医療機器の開発支援などだ。

その他にも、IT資産の管理といったビジネス寄りのソリューションや、デロイトのハッキング集団によるセキュリティテストなどの先端テクノロジーを駆使したソリューションが紹介された。

これらのソリューションを、主に金融、自動車、ライフサイエンス、電力・ガス、グローバルに活動している製造業の5業界をターゲットに提供していくという。

DTCYが注力する12の分野

サービス開発については、デロイトグループのコンサルタント部門などが、顧客のサービス開発を支援する際に、そのサイバーセキュリティ分野で役割を果たす。先述のM&A時のサイバーセキュリティ分野でのリスク評価や調査などがこれにあたる。

最後の人材面では、現在の120名から、3年後には250名にまで拡大する予定だと明かした。

今後3年で2倍以上の人材を獲得する目標だ
そのための具体的な方策として木村氏は「業界最高水準の給与を、他社の待遇なども調査しながら維持していく」と話す。
さらに、報酬面以外でも「日本のサイバーセキュリティを支えたいという信念を共有していく」(最高執行責任者(CTO)を務める予定の野見山雅史氏)ことや、研修の充実といった取り組みも行っていく。
また、日本語が話せれば国籍に拘らず採用していく予定で、現在欧米でもリクルート活動を行っているという。

DTCYでCTOを務める予定の丸山満彦氏
デロイト トーマツ サイバーセキュリティ先端研究所所長を兼務

木村氏は今後について「優れた技術者ほどすぐに引き抜かれてしまう。優秀な人材の定着は非常に難しいが、新卒の教育なども徹底して目標実現に向けて努力していきたい」と語った。

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