NTTコム庄司社長がデジタルトランスフォーメーションをテーマに講演

このほか、AIとIoTに関する新たな取り組みも紹介された。
 
AIについては今月末に、AIエンジン「COTOHA(Communication Toward Happiness)を提供開始する。人間の意図や感情を理解することで高度な対話を実現できるため、小売店舗のスタッフの代わりにSNS上でアドバイスしたり、ヘルプデスクやコンタクトセンターでの問い合わせへの自動回答といった用途が想定されているという。

AIエンジン「COTOHA」は小売りやヘルプデスクでの活用を想定している

IoTについては、デバイスからアプリケーションまでグローバルでワンストップに提供するIoTプラットフォームサービスを展開している。パートナー企業と組み、工場内のセンサーデータの収集や可視化、分析を行なう「Factory」、車両の挙動や運転状況を分析する「Vehicle」、機器・製品のデータ収集や可視化、分析を行う「Product」と3種類のパッケージを提供しているが、さらに4つ目として、東レと共同開発した「hitoe」を活用した「Healthcare」パッケージを開発中。このパッケージとSAPの車両挙動の収集分析アプリケーションを組み合わせた安全運行管理支援の提供も目指しており、京福バスでその実証実験が行われている。

基調講演の後半には、スペシャルゲストとして、マクラーレン・テクノロジー・グループ エグゼクティブチェアマンのロン・デニス氏が登壇し、庄司社長と対談を行った。

NTTコミュニケーションズ社長の庄司哲也氏(左)とマクラーレン・テクノロジー・グループ エグゼクティブチェアマンのロン・デニス氏

マクラーレン・ホンダF1チームとNTTコムは今年7月、3年間のテクノロジー・パートナーシップ契約を発表した。

対談の中で、庄司社長から自動運転の将来についてたずねられたデニス氏は「自動運転は大きなチャレンジだが、クルマの世界を超えて生活の一様式になる。高速のデータ処理、パラメーター、完全に信頼できるデータ、乗り越えるべき自動化技術は意外と早く生まれるだろう」との見通しを披露したうえで、「自動運転の将来を必ずしも楽しみに待っているわけではない。デバイスは主人であってはならず、人間の下僕でなければならない」と語った。

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