企業ネットワーク最前線

我が社が「インターネットVPN」をやめた理由――大日コンサルタントの新ネットワーク選び

文◎太田智晴(編集部) 2016.03.08

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従来、インターネットVPNで拠点間ネットワークを構築していた総合建設コンサルタント会社の大日コンサルタント。ルーターの老朽化に伴い、ネットワークの見直しを検討し始めるが、インターネットVPNという選択肢は早い段階で消えていた。BCP、セキュリティ、運用負荷の軽減……。これらを重視した同社は一体、どんな新ネットワークを選んだのか。

拠点間通信のスピードは2倍に2015年6月にKDDI WVS 2の採用を決めた大日コンサルタントは、同年10月10日に全拠点でKDDI WVS 2への切替を実施。それから4カ月あまりが経過した今、河本氏がまず実感しているのは、拠点間通信のスピード向上と運用管理負荷の低減だ。

大日コンサルタントの拠点間ネットワークの構成は以前のスター型から、KDDI WVS 2を介して各拠点がダイレクトにつながるメッシュ型に変化している。加えて、現在は不安定なインターネット経由ではなく、高品質の閉域網。このため拠点間通信のスピードは「2倍強に高速化しています」と河本氏。渡部氏も「以前は『各拠点のファイル共有サーバーに入るのに、とても時間がかかる』という声があったが、KDDI WVS 2になって解決しました」と話す。

 

図表 大日コンサルタントのネットワーク概要
図表 大日コンサルタントのネットワーク概要

 

 

運用管理も一変した。以前は各拠点のルーターをそれぞれ運用管理する必要があったが、今はKDDI WVS 2上のインターネットゲートウェイ機能に一元化されており、「カスタマーコントローラ」と呼ばれるWebポータル上で簡単に設定・変更が行える。ハードウェアの保守も不要だ。「運用管理の負荷は確実に軽減されました」と河本氏は語る。


また、カスタマーコントローラには、各拠点のトラフィック状況をほぼリアルタイムで確認できるレポート機能も備わるが、これも大いに役立っているという。インターネットVPN時代は、「ネットワークが遅い」などの問題が拠点側で発生しても、本社側でその状況を迅速に把握することは難しかった。

しかし現在は、カスタマーコントローラ上で各拠点のトラフィック状況がすぐ分かる。このため、トラブルにも迅速に対応できるようになったという。

 

カスタマーコントローラ
カスタマーコントローラのトラフィックレポート画面

 

さらに、セキュリティ機能の追加やアクセス回線の帯域幅の増減などがオンデマンドでスピーディに行えるのも特長だ。大日コンサルタントも、リモートアクセスサービス「KDDI Flex Remote Access」のアカウント追加で、その利便性を実感している。

「インターネットVPN時代、リモートアクセスのユーザーを追加するには、VPNルーターのライセンスの追加購入が必要でした。このため社員の要望を受けてから、利用可能になるまで1週間以上かかっていました。しかし今は、カスタマーコントローラから申し込むと、すぐ利用できます」(河本氏)

また、モバイル環境だけではなく、岐阜大学内にあるS×D labの研究室でもKDDI Flex Remote Accessを活用。本社とS×D lab間でセキュアにデータ共有できる環境を迅速に構築できたという。

 

S×D lab
岐阜大学の沢田教授との協働プロジェクトであるS×D labの研究室。KDDI WVS 2のリモートアクセス機能であるKDDI Flex Remote Accessを使って、大日コンサルタントの社内ネットワークに接続している

 


大日コンサルタントは近々、本社ビルを建て替えるが、ここでもオンデマンドで必要な機能がすぐ使えるKDDI WVS 2の特長が活きる予定だ。

建て替え中は4カ所に仮オフィスを借り、本社機能を一時移転するが、通常であれば仮オフィスのためのルーターを購入する必要がある。しかし、KDDI WVS 2の場合、ネットワーク機器の機能をクラウドサービスとしてオンデマンドで利用できるため、その必要はない。

「今後は、アクセス回線の帯域幅を、トラフィックの多い日だけ増やすといった使い方もしていきたいと思います」と河本氏。大日コンサルタントは、KDDI WVS 2の特長をフルに活用していく考えだ。

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