量子鍵配送の相互接続に国内初成功、5G基地局と5Gコア間で

フォーティネットジャパンは2021年10月14日、東芝が推進する量子鍵配送(QKD)の国内初となる相互接続試験に成功したと発表した。東芝デジタルソリューションズと共同で実施した。

QKDでは、光ファイバー上で暗号鍵を光子に乗せて伝送する。何かに触れると必ず状態が変化するという量子力学的性質を利用し、第三者による鍵の盗聴を確実に検知できる。

ETSIなどが標準化を進めるQKDは、5Gを安全に活用するための技術としても注目を集めており、欧米では5GネットワークにQKDを導入するための準備が進んでいるという。

今回の相互接続試験も、5Gネットワークへの導入を想定して実施。5G基地局側のセルサイトルーターと5Gコア側のセキュリティゲートウェイ間で量子暗号キーを使用したIPSecトンネルを確立し、エンドツーエンドで5G通信に成功したという。

量子鍵配送(QKD)の相互接続試験の構成
量子鍵配送(QKD)の相互接続試験の構成

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