(左から)ヤマトロジスティクス 福田忍氏、 大道寺毅氏、山口悟史氏、浅野南氏
2020年1月14日、マイクロソフトのWindows 7が延長保守サポートを終了する。これに伴い、企業の情報システム関連で様々な問題の発生が予想されており、「情シスの2020年問題」として注目を集めている。
サポート終了の影響で最も懸念されるのが、セキュリティ面での脆弱性だ。セキュリティ更新プログラムが提供されなくなるため、新たな脆弱性が発見されても修正されず、マルウェアの感染や個人情報の漏えいといったセキュリティリスクが高まることが避けられない。さらに、アプリケーションの機能更新プログラムの提供を受けられなくなる可能性もある。引き続きWindows 7を使い続けることは可能だが、重大なリスクをはらんでいるのだ。
日本マイクロソフトによると、Windows 7搭載PCの稼働台数は法人市場で約1141万台、コンシューマー市場では約871万台。法人市場を見ると、従業員1000人以上の大企業の95%がWindows 10への移行に向けた取り組みを開始している。一方、中堅中小企業ではサポート終了時期の認知が77%に留まっており、移行に遅れが見られるという(いずれも2019年6月現在)。
中堅中小企業は、大企業と比べると予算や人材が不足しており、対策に遅れが生じることは否めない。しかし、ひとたびサイバー攻撃を受けてPCが乗っ取られれば、企業の重要データが漏えいしたり、攻撃の踏み台となって他社に影響を及ぼすこともありうる。それだけに企業の規模を問わず、Windows 10への早期の移行が喫緊の課題となっている。
それでは、どうすればいいのか。ヤマトロジスティクスの「PCセットアップロジソリューション」であれば、スムーズな移行を実現することが可能だ。
PCセットアップロジソリューションは、キッティングから物流業務・運送・回収・消去・廃棄までをワンストップで提供する。
通常、PCの入れ替えを行う企業は、PCメーカーからPCを調達し、キッティング業者や運送業者、さらには使い古しのPCを回収する廃棄業者など、複数の業者との手続きが発生する。併せて注文書や帳票など様々な書類も作成しなければならない。これに対し、PCセットアップロジソリューションはヤマトロジスティクスに依頼するだけなので、効率化や省力化を実現することが可能だ。
PCセットアップロジソリューションではOSや業務アプリケーションをクローニングで展開、ネットワーク設定、セキュリティパッチの適用といった作業を行う。
PCのキッティングは、高いセキュリティを確保した作業環境で行われている
大企業になると、PCの導入台数が数千~数万台規模というケースも珍しくない。これに対し、ヤマトロジスティクスでは、短期間に大量のPCを効率的にキッティングすることができる。
「社内にシステムに精通している人材が含まれており、PCのキッティング作業にもシステムのノウハウを活かしているからです」とリバースロジスティクスカンパニー 第二営業部 マネージャーの大道寺毅氏は説明する。
共通キッティングに加えて、ユーザーごと、あるいは部門ごとに使用しているアプリケーションのインストールなど、個別キッティングにも対応することが可能だ。
キッティングを終えたPCは納期までの間、ヤマトロジスティクスが保管・製番管理を行い、クライアント企業が希望する日時・場所に合わせて配送する。クライアントに合った輸送方法を提案できるのは、クロネコヤマトを母体とするヤマトロジスティクスならではと言えるだろう。
一方、使い古しのPCについてはデータを消去したうえで、所定の日時に回収。リースやレンタル機器であれば返却代行も行う。
新しいPCに交換した後、万が一のために古いPCを一定期間取っておきたいというニーズは多い。ヤマトロジスティクスでは倉庫として十分なスペースを確保しているので、一時保管することもできる。
PCセットアップロジソリューションは、キッティングだけ、あるいは保管だけというように、必要なサービスのみ利用することも可能だ(図表1)。
図表1 PCセットアップロジソリューションのイメージ
10月1日の消費税増税前の駆け込み需要により、今年に入ってWindows 10搭載PCに買い替える企業が急増している。
ヤマトロジスティクスにも問い合わせが殺到しており、「文字通りパンク状態」(リバースロジスティクスカンパニー 第二営業部・浅野南氏)だ。そうした中にあって、滞りなく案件をこなせるのは「場所と人材を持っているから」(販売物流カンパニー 東日本第二オペレーション主管支店 羽田ロジシスセンター センター長の山口悟史氏)だという。
羽田空港に隣接する約2000坪の広大な敷地にそびえる「羽田クロノゲート」。24時間365日稼働するこのビルの一角に、羽田ロジシスセンターはある。
フロアでは、10人余りのスタッフが慣れた手つきでキッティングや梱包作業を行っている。
PCセットアップロジソリューションに従事するスタッフは全部で約30人。このうち半分は15年以上の経験を持つベテランだ。ベテランスタッフを“コア”にチームとして作業にあたることで、案件の増減にも柔軟に対応している。
ベテランスタッフの1人、販売物流カンパニー 東日本第二オペレーション主管支店 羽田ロジシスセンター チーフの福田忍氏は地域の案件に対応する機会も多い。「スタッフのキッティングは一定水準以上で、台数も10台~数万台と幅広く対応できるのは、我々の強みです」と述べる。
PCはモデルチェンジの頻度が高く、大企業がそのタイミングで一気に入れ替えようとすると、一括してキッティングを行えたり、大量の保管場所を確保している業者に依頼する必要がある。しかし、そうした業者は限られており、見つけるのは至難の業だ。最近はキッティング業者を確保できないため、営業担当者も動員してキッティングを行ったり、事務所の一部や会議室を作業場所や倉庫代わりにしている企業もあるといわれる。
Windows 7の延長保守サポート終了をきっかけとするPCの買い替え需要は当面続くことが予想される。PCの買い替えを検討している企業、あるいはキッティングや保管場所などの悩みを抱えているPCメーカーは、ヤマトロジスティクスのPCセットアップロジソリューションを試してみてはいかがだろうか。
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