福岡市民ホールサービス 法人営業 映像グループの井上敏也氏(中央)。今回のイベントを主催したトレンドマイクロの進藤桃子氏(左)、同社IT担当の松田孝一氏もUbiquiti製品を高く評価している
「説明書がなく、Webにも日本語の情報はわずか。そんな状況でも1000人規模のWi-Fiが簡単に作れてしまう。コスパも非常に高い。言うことなしだ」
まさにべた褒め──。Ubiquiti Networks製品についてそう語るのは、福岡市民ホールサービスの井上敏也氏だ。福岡で行われるイベントや学術会議等で音響・照明およびネットワーク設備を提供している同社は、2018年12月に福岡マリンメッセで開催されたトレンドマイクロ主催「TREND MICRO 30」のLANとWi-Fi環境を同製品で構築、2日間の会期をトラブルなく乗り切った。
実は井上氏にとって、UbiquitiのWi-Fiアクセスポイント(AP)を使うのも、1000人超のイベントを手がけるのも今回が初めてだった。これまで使ってきた国内メーカーの製品ではスペック的に、また運用の複雑さからも対応は難しいと判断。日本ではまだ知られていないが、海外では実績十分なUbiquitiの採用に踏み切った。
福岡マリンメッセで開催された「TREND MICRO 30」の様子(左)。2日間にわたって常時1000人程度が使用するWi-FiインフラをUbiquiti Networks製品(右)が支えた
具体的に、Ubiquitiは何が優れているのか。井上氏は(1)コストパフォーマンスの高さ、(2)圧倒的な使いやすさの2点を強調する。
(1)については、ある国内有名メーカーの製品に比べて「スペックははるかに高いのにコストは半分ほど」という。特筆すべきはライセンス費が無償という点だ。APやスイッチ/ルーターを管理・制御するコントローラが無償で継続利用できる。そのため運用費が低く抑えられ、「当社のようにイベント等で短期間だけネットワークを提供する場合にも保持しやすい」。
(2)は「GUIで管理制御できる範囲が広い」ことを挙げる。他社製品では、高度な機能を使おうとするとCLIによる設定が必要になるケースも多いが、UbiquitiのSDNソリューション「UniFi」にはそれがない。「ネットワークエンジニアを不要にするという製品コンセプトはまさにその通りだった。画面の見やすさ、使いやすさもとても優れている」
なお、管理画面は日本語化されていないが「それでも他社製品より設定が簡単」というから驚きだ。
今回、マリンメッセ会場内のネットワーク構築は、LAN配線も含めて6時間で完了する必要があった。接続先や用途が異なる6本の光回線を引き込み、光ケーブルで10ギガLANを構築、APは25台程度を設置した。この作業を迅速に行うため、事前にAPの配置と電波到達範囲を管理画面上でシミュレーションし、基本的な設定データを用意して臨んだ。「イベント中にもAPの追加やチャネル変更等を行ったが、それもスムーズに対応できた」と振り返る。
なお、今回は大規模イベントで利用したが、小規模イベントやオフィス/店舗等の常設LANでもUbiquitiのメリットは間違いなく活かせると井上氏は太鼓判を押す。「日本でも広まってほしい」と同氏は話すが、2018年からソネットが正規代理店となったことで、国内企業からの注目が高まりそうだ。
お問い合わせ先 |
ソネット株式会社 Ubiquiti Networks正規代理店 TEL:0467-32-3120 URL:http://www.sonet.co.jp/ |