中小企業に求められるセキュリティの基準が高くなっている。2017年に個人情報保護法が改定され、すべての事業者がマイナンバーなどの個人情報を厳格に管理する義務が生じた。
また、近年のサイバー攻撃は中小企業を標的にすることが増えている。防御の堅い大企業を真正面から攻略することを避け、取引先の中小企業を踏み台に使い、大企業に侵入する「サプライチェーン攻撃」が多発している。
こうした中で需要が増えているのが、様々なセキュリティ機能で多層防御を実現するUTM/次世代ファイアウォール(次世代FW)だ。
調査会社のIDC Japanの予測によると、アプライアンス型UTM/次世代FWの2017~2018年の成長率は12.6%。近年は低価格化が進み、セキュリティ対策に多くの予算を割けない中小企業への導入も増えているという。
次世代FWの中でも、中小企業の採用が急速に拡大している製品がある。中国最大のソフトウェアベンダーで、2万5000人以上の従業員を抱えるグローバル企業Neusoftが、日本企業向けに開発した「NISG3000」シリーズだ。
ディストリビューターであるケーエムケーワールドで代表取締役社長を務める車陸昭氏は「2015年に市場参入してから右肩上がりで伸びています。販売台数は2017年の1500台から、2018年は約4000台に伸びました」と語る。
NISG3000の強みは大きく3つある。1つは、多くの機能を効率よく集約したオールインワン型であること。
FW、IPS(不正侵入防御)、URLフィルタリング、アンチウイルス/スパムなどの機能が1台で利用できる。さらに無線LANアクセスポイントとしての機能も備える。
2つめは処理能力の高さだ。ケーエムケーワールド セキュリティソリューション事業部 部長代理の白子隆一氏は「FWスループットは2.7Gbps。100名以下を対象としたレンジではおそらく最速レベルです」と胸を張る。他の機能を同時に動かした場合でも200Mbps。「正直、速度は出すぎではないかと思う(笑)」と白子氏が話すほど処理は安定している。
3つめの理由がクラウドサービスの「nCloud」(図表)からNISGシリーズを操作できること。GUIで設定変更や管理が可能だ。また、検知した攻撃やアプリケーションごとのトラフィック量など、様々なログやレポートが確認できる。
管理用のクラウドは多くの次世代FWベンダーが提供しているが、nCloudの特徴はすべて無料で使えること。さらに「NISG3000は日本だけで販売しています。画面も日本のユーザー向けに作られており、非常に使いやすいです」(白子氏)。
車氏は「我々が市場で後発にも関わらず、販売店さんに取り扱ってもらえるのは、金額面や品質面が優れているからだと思っています」と話す。
NISG3000は今後もその高い性能で、セキュリティ対策に苦しむ多くの中小企業をサポートしてくれるだろう。
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