NTT東日本とNTT西日本が、2024年1月以降に「INSネット(デジタル通信モード)」を提供終了すると発表した。
INSネット(デジタル通信モード)は、POSレジ、入金機、エレベーター監視をはじめとする専用端末やFAXなどの用途で使われてきたISDNのデータ通信サービスだ。そのユーザーは2024年1月までに、ISDNから別の通信へ移行する必要がある。
2024年と聞くと、「あと6年も猶予がある。まだ移行しなくても大丈夫」と思うかもしれない。しかし、少しでもコストを抑えたいなら、今すぐ着手するのが得策だ。日本制禦機器のISDN-NGN変換アダプター「Dataway NEXT」を導入して光回線へ移行すれば、既存のISDN機器を寿命まで使い続けることが可能になる一方で、毎月支払う通信コストを今から節約できるためだ。
Dataway NEXTは、ISDNのデータ通信と光回線のデータ通信を変換する装置である。そのため、例えば既存のPOSレジを使い続けながら、ネットワークをINSネットから「ひかり電話(データコネクト)」に切り替えられる。Dataway NEXTを設置する場所は、データセンターなどにあるPOSレジの管理サーバーと光回線の間、そして各店舗にあるPOSレジと光回線の間だ(図表)。ISDNと同様に、1対N通信が可能である。
Dataway NEXTを利用すると、「2024年以降も、既存のPOSレジが寿命を迎えるギリギリまで使うことが可能になり、余計なコストをかける必要がなくなる」(横山享伸氏)。
また、INSネットとひかり電話では料金体系が異なり、システムの構成によっては毎月の通信コストは大幅に安くなる。「仮に東京と名古屋間で1分の通信を1日3回、30日行った場合、ISDNだと6300円(税抜、以下同)だったものが、ひかり電話(データコネクト)なら270円になる」と、出口徹氏は説明する。つまり早く導入すればその分、毎月のランニングコストを削減できるというわけだ。
なお、ISDNだけでなく、イーサネットのポートも搭載しているDataway NEXTの活用シーンは幅広い。
一例として、ネットワークカメラによる店舗の遠隔モニタリングが挙げられる。Dataway NEXTとひかり電話(データコネクト)を利用し、各店舗のネットワークカメラと本部やオーナーのPCを接続すれば、通常のインターネットで接続するよりもサイバー攻撃などのリスクを軽減できる。
「ひかり電話ならNTTの閉域網内で完結し、インターネットを経由しません。VPN装置がなくても高セキュリティのネットワークで接続可能です」と横山氏は語る。
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