ブロケード
コミュニケーションズ
システムズ
事業開発部
テクニカルディレクター
小宮博美氏
今やオフィス全体に無線LANを構築するケースも増えているが、通信品質を良好に保ち、利便性の高い環境を実現するには、いくつかの課題を解消する必要がある。「なかでも、特に多くの企業が困っているのが電波の干渉問題です」と話すのは、ブロケード コミュニケーションズ システムズ(以下、ブロケード)の小宮博美氏だ。
電波が干渉すると通信品質は劣化する。そのため、電波が届く範囲内であっても、極端に通信速度が遅くなったり、接続すらできないといった状況も生じる。また、スマートフォンはノートPCよりもアンテナ感度が悪いため、ノートPCでは通信できる場所でも、スマホだとできないといったことが起こる。
こうした課題を解決する機能を備えているのが、ブロケードの「Ruckus 無線LANアクセスポイント」だ。
一般的な無線LANアクセスポイント(AP)は「オムニアンテナ」を採用している。これは、APから360度に電波を送信するもので、通信させたい端末と無関係なエリアにも電波を送ってしまうため干渉を起こしやすい。
一方、Ruckus APは電波を飛ばす方向を調節し、端末のある方向だけに電波を集中させる特許取得技術「Ruckus BeamFlex+」機能を備えている。それによって干渉を起こさず、オムニアンテナよりも強い電波を端末に送信することが可能となる(図表)。
図表 Ruckusビームフォーミングとオムニアンテナの違い
電波に指向性を持たせる技術には、標準技術である「ビームフォーミング」があり、他社のAPにも搭載されているものがある。だが、Ruckus APのBeamFlex+は、モバイル端末が移動するとその端末を追跡して電波を送ることができるため、他社のAPに比べてより性能の高い製品となっているのだ。
事実、クロアチアの調査機関であるCARNetが、実際の利用シーンに近い環境で複数メーカーのAPのパフォーマンステストを行った結果、すべてのテストシナリオでRuckus APが最高点を記録している。
また、BeamFlex+は、無線LANの最新規格であるIEEE802.11ac Wave2(第二世代)がサポートする「マルチユーザーMIMO(MU-MIMO)」の効果を最大化することにも役立つ。
MU-MIMOは、最大4台までの端末とAPが同時に通信できる(下り方向のみ)ようにする技術だ。ただし、このMU-MIMOをオムニアンテナで使うと、通信する各端末にすべての電波が届き干渉が起こる。BeamFlex+を備えたRuckus APならば、端末ごとに必要な電波を送信できるため、MU-MIMOを活かすことが可能になるのだ。
Ruckus APはこうした特許技術と性能の高さから、「競合他社と同等の機能をリーズナブルな価格の製品で提供できる」(小宮氏)という。高機能かつコストパフォーマンスの高いRuckus APは、企業が無線LAN環境を構築するのに最適な製品だ。
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