ヤマハ 無線LANアクセスポイント「WLX202」 安定・快適な無線LANに自信あり! 中小向けの多彩な管理機能も搭載

ネットワークの無線化が急速に進み、無線LANに接続するデバイスの数が増えるなか、「通信速度が遅すぎる」という悩みを抱えていないだろうか? ヤマハの無線LANアクセスポイント(以下、無線AP)を選べば、そんな状況は一変。300Mbps +866Mbps前後の快適な通信を実現することができる。

 無線LANに対応したモバイルデバイスの普及にともない、大企業のオフィスだけでなく、中小企業のオフィスや小売・飲食業の店舗などでもネットワークを無線化する動きが活発になっている。

 そのトレンドを背景に、無線LANが繋がらなかったり、繋がっても通信速度が遅すぎたりするトラブルが増えているが、その原因は無線APの品質にあることが多い。

 中小規模のネットワークでは、安く手軽に導入できるからとコンシューマー向けの無線APを採用したり、カタログに記載されている「最大伝送速度」「最大同時接続数」などのスペックに踊らされて無線APを選んだりすることが少なくない。

 しかし、「無線APの品質は、最大伝送速度や最大同時接続数には現れない」。そう語るのは、ヤマハSN営業部営業推進課担当課長の平野尚志氏だ。同氏によると、企業向け無線LANの場合、何台の同時接続までであれば快適な通信を提供できるかが、無線APの品質を見極めるポイントになるのだという。

脱コンシューマー向け無線AP 検証済み同時接続数で快適


 日本のインターネット元年とも言われる1995年3月にネットワーク事業に参入したヤマハは、20周年となる節目を迎えた。IDC Japanによる国内ネットワーク機器市場の調査が始まった2004年以来、国内SOHOルーター市場において11年連続シェア1位を獲得している。エンタープライズ品質の中小企業向けネットワーク製品として、ヤマハのルーターへの信頼は厚い。

 同社のネットワーク製品群の1つである無線APも、もちろんエンタープライズ品質を追求している。

 製品ラインナップは、「WLX302」(2013年3月に発売開始)と「WLX202」(2016年4月に発売開始予定)の2つ。それぞれの違いについて平野氏は、「豊富に機能を詰め込んだWLX302に対して、WLX202は中小規模のネットワークで求められる機能を厳選して絞り込んだ」と説明する。

2016年4月に発売開始予定の無線LANアクセスポイント「WLX202」 配線周りの見栄えにも配慮し、LANケーブルのコネクタ部分を筐体の裏側に引き込み、配線を隠せるように工夫している

2016年4月に発売開始予定の無線LANアクセスポイント「WLX202」。オフィスや店舗になじむよう、存在感を抑えた薄くフラットなデザインを採用。電波を受発信する気象用ドップラー・レーダーをモチーフに、白い多角形の多面体に仕上げた。希望小売価格は3万9800円(税別)

 

配線周りの見栄えにも配慮し、LANケーブルのコネクタ部分を筐体の裏側に引き込み、配線を隠せるように工夫している。カフェやコンビニ、来客用の会議室などに設置しても美観を保つことができる

 新製品のWLX202は、無線LAN規格のIEEE 802.11acに準拠している。また、2.4GHz帯と5GHz帯を同時に利用可能なデュアルバンド機能を有し、推奨する同時接続数は各帯域30台ずつで合計60台まで。動作温度は最高50℃、PoE受電も可能だ。トラブルシューティングに役立つロギング機能も備え、企業の無線LANで必要な機能は一通りそろっている。

 しかし、WLX202がエンタープライズ品質をうたう本当の理由は、これらの機能以外にある。1つは同時接続数の検証を行っていること、もう1つは管理機能を有していることだ。

 1つめの同時接続数の検証は、メーカーとして品質を担保するうえで重要な要素になる。なぜなら、様々な人が集まるオフィスや店舗での無線LANトラブルの原因は、無線APのキャパシティを超えた数のデバイスによる無線LANの使用にあることが多いからだ。

 快適に無線LANを使うことができる同時接続数は、無線APが準拠している通信規格だけでなく、ハードウェアとして搭載しているCPUの処理性能にも大きく依存する。ところが、一般的に無線APは、CPUの処理性能以上のデバイス数を収容できてしまうことから、そこがボトルネックとなり、トラブルが発生するのだ。このため、メーカーは検証などを通じてCPUの能力を見極め、安定した無線LANを提供できるデバイス数を同時接続数として提示しなければならないが、その同時接続数を明確にしているメーカーは少ないのが現状だ。

 その点、「ヤマハの無線APは、安定した無線環境を提供する為に同時接続数をきちんと検証したうえで、安定して接続できるデバイス数を公開している。WLX202は推奨30台ずつ、WLX302は最大50台ずつとなる」(平野氏)。同時接続数の範囲内であれば、不自由のない無線LAN環境をユーザーは利用することができる。

 実際に無線LANトラブルに見舞われている企業が、無線APをコンシューマー向けのものからヤマハの無線APに置き換えたところ、安定して通信できるようになった事例は多いという。

無線APにコントローラー搭載 最大15台まで一括設定が可能


 2つめの管理機能とは、「無線LANコントローラー機能」のことだ。

 複数の無線APでネットワークを構成する際、それぞれの機器にログインして設定するといった同じ作業を何台も繰り返すのは煩わしい。だが、WLX202の場合、1台を無線LANコントローラーとして設定すれば、最大15台まで一括管理することができる(図表1)。

図表1 無線LANコントローラーのイメージ図

図表1 無線LANコントローラーのイメージ図

 無線設定、SSID、簡易RADIUSをはじめとする共通設定のほか、個別設定のIPアドレス、チャネル、送信出力などもコントローラーのGUI画面から操作することが可能になる。複数あるWLX202の導入・設定変更では作業の手間やミスを減らせる。

 なお、WLX302は、この無線LANコントローラー機能のほかに「電波の見える化ツール」も搭載する。周囲の無線AP、チャネル使用率、接続しているデバイスの属性をはじめとする情報を、表や色分けされたグラフなどで確認できるツールだ。

ルーターやスイッチと連携した LAN全体の把握・監視に対応


 もし、さらに多彩な管理をしたい場合は「L2MS」が効果的だろう。

 L2MSとは、ルーター、スイッチ、無線APといったLAN製品を連携させ、有線/無線LANの配線状況や端末状態の把握や監視ができるようにするヤマハ独自の仕組みだ。「L2MSコントローラー機能」のあるルーターやスイッチから、「L2MSスレーブ機能」のあるスイッチや無線APの状態把握や監視ができるようになる(図表2)。

図表2 L2MSのシステム概要

図表2 L2MSのシステム概要

 L2MSの特徴的な機能の1つとして、「スナップショット」がある。L2MSコントローラーから見えるネットワーク構成をスナップショットで記録しておけば、構成の変化を検知してアラートを飛ばすことが可能になる。無線APの電源ケーブルが抜けている、不審なデバイスが無線LANに接続しているなどの状況をネットワーク管理者はすぐに把握できるため、ユーザーへのサービス提供レベルも向上する。

 企業のネットワークが複雑化する中で、快適な通信環境を安定して供給できるヤマハのネットワーク機器は、ますます存在感を高めそうだ。

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