ソフトバンク
ICTイノベーション本部
クラウドサービス統括部
プロダクト企画部
プロダクト企画2課
屋代俊彦氏
ソフトバンク
ICTイノベーション本部
クラウドサービス統括部
プロダクト企画部
プロダクト企画2課 課長
櫻井尚人氏
「Skype for Business(以下「SfB」)を導入したが十分に使い切れていない、という企業も正直多い。そうしたお客様から『このサービスのお陰で、SfBで会議を行う頻度が全社的に増え、より使いこなせるようになった』という声をいただいている」
そう語るのは、ソフトバンクのICTイノベーション本部クラウドサービス統括部プロダクト企画部プロダクト企画2課で課長を務める櫻井尚人氏だ。「このサービス」とは、同社が8月に提供を始めた「Skype for Business用GlobalMeet 電話会議サービス」(以下、「SfB連携電話会議サービス」)のことだ。
これは、電話回線を使って安定したクリアな音声で通話できる「GlobalMeet電話会議サービス」と、IPネットワークを使うSfBの映像・資料共有会議(以下「SfB会議」)を組み合わせて利用できるサービスだ。2つのネットワークを併用することで、高品質で安定した会議が行えるようになる。
通常のSfB会議では、ネットワーク帯域が不足していたり通信環境が悪い場合には、音声が途切れたり遅延したりするケースがあるが、SfB連携電話会議サービスを使えば通話の安定性がより高まるため、オンライン会議で何より重要な「ストレスのない通話」が実現できる。だから「SfB会議の利用頻度が上がる」のだ。また、固定電話や携帯電話を使うため、PCに接続するVoIP対応ヘッドセット/スピーカーフォンを新たに用意する必要もない。
櫻井氏によれば、ネットワーク環境により生じるIPネットワークの品質の不安定さから、重要な会議についてはSfB会議を使わずに別の会議システムを使っていたという企業も、SfB連携電話会議サービスの導入後は「すべてSfBだけで行えるようになり、海外や社外とのコミュニケーションがスムーズに行えるようになった」という。
図表1 電話会議とSkype for Businessの連携イメージ
SfB連携電話会議サービスの利点はこれだけではない。SfB会議の利便性そのものも大きく向上する。また、他社の電話会議サービスを利用しているユーザーならば、そのコストを大幅に削減できる可能性もある。「他社サービスからの乗り換えも増えている」(櫻井氏)という。
利便性向上の点で最も大きいのが、PCやスマートフォンがない環境でも、電話さえあればSfB会議に参加できるようになることだ。
SfB会議の主催者から発行する招待メールに記載された番号に電話をかける(ダイヤルイン)、あるいは主催者側から参加させたい人の電話番号を呼び出す(ダイヤルアウト)ことで簡単に、在宅勤務中でも外出中・移動中でも電話さえあればSfB会議に参加できる。普段はSfBを利用していない人や、パートナー企業・取引先などの外部の人も、特別な手段を用意することなくSfB会議に招待できるのだ。
なお、ダイヤルイン/アウトのどちらも、SfBの画面から簡単な操作で行える(下画面)。SfB会議の操作そのものは変わらないという点も嬉しいポイン トだ。
参加者に招待メールを送る際も、電話のみで参加するメンバーを呼び出す場合も、通常のSfBと同じインターフェースで操作が行える。Outlookから招待メールを送る際にも、電話で参加するための番号が自動的に記載される
コスト面では注目すべき点が2つある。1つは、コストを最適化しやすい料金プランであることだ。
SfB連携電話会議サービスを利用するには、(1)サービス利用料と、(2)アクセスポイントまでの通話料がかかる。このうち(1)は月払いの定額料金で、図表2の通り会議接続時間に応じてプランが選択可能だ。例えば「500分プラン」を選択した場合は、会議を行う社員全員で「500分」をシェアするかたちだ(超えた分は従量課金となる)。
図表2 月額利用料金
会議接続時間/月 | 定額料金 |
---|---|
250分プラン | 5250円 |
500分プラン | 10500円 |
1000分プラン | 20000円 |
※最大で50000分プランまで用意
※接続時間が契約プランを超過した場合は従量課金(24円/分、税抜)
他社の電話会議サービスでは、ユーザー/ID数をベースに課金するものも多く、利用頻度の少ないIDの費用が無駄になるケースもある。一方、SfB連携電話会議サービスは契約(企業ごと、組織ごと等)単位のシンプルな料金体系であるため、コストが最適化しやすい。実際、導入企業からも「ユーザー毎のライセンス課金でないため、無駄なコストを最小限にできたという評価をいただいている」と、ICTイノベーション本部クラウドサービス統括部プロダクト企画部プロダクト企画2課の屋代俊彦氏は話す。なお、利用頻度に応じてプランアップが変更可能だ。最初は接続時間が短いプランで始めて、実際の会議接続時間を確認してから最適なプランに変えるといったことも柔軟に行える。
もう1つのポイントは、通話料の定額化が可能なことだ。おとくライン、ソフトバンクおよびY!mobile携帯(PHS含む。以下「SB携帯」)のユーザーは、月額980円の定額制を利用するとアクセスポイントまでの通話料(国内)が無料になる。つまり、前述のサービス利用料とこの980円だけで電話会議が使えるのだ。
さらに、同一社内だけでなく、おとくライン/SB携帯を使っている他の企業や社外の人と会議を行う場合も通話料は無料だ。この定額制を上手に使えば、これまで電話会議にかかっていたコストを劇的に削減することも十分可能だろう(図表3参照)。
図表3 他社電話会議サービスとのコスト比較例(月に1万分利用する場合)
なお、海外と電話会議を行う場合も、50カ国以上にアクセスポイントが置かれているため国際通話料がかからず、通話料を抑えることができる。大半の国で「1分14円」と低廉な料金が設定されている(米国は0円)。
これらに加えて、導入・運用が容易なこともこのサービスの特徴だ。
専用の機材やソフトウェアを導入する必要はなく、ソフトバンク側でSfBと電話会議の連携を行うため、手軽に使い始められる。利用開始後も、ソフトバンクのサポートセンターがエンドユーザーからの問い合わせに直接対応する(日本語・英語対応)ので、社内の管理部門の負担は少なくて済む。
ここまでで十分、SfB連携電話会議サービスを検討すべき理由は伝わっただろう。だが、最後にもう1つ、電話会議だからこそ見逃せないポイントがある。BCP対策に有効であることだ。
GlobalMeet電話会議サービスはおとくライン網と連携して運用されており、他キャリアとの中継なしにつながる。そのため、災害時に通信規制が行われている場合でも電話会議がつながりやすい(国内に限る)。災害発生時には安否確認や被害状況の把握、復旧指示など電話会議が活躍できるシーンが多くあるが、その肝心なときに「通信規制で使えない」という事態に陥りにくいのだ。16年4月に発生した「熊本地震の際にも問題なく普通に利用できたとの評価をいただいている」(屋代氏)という。
万一の際の備えという観点からも、ぜひ導入を検討したいサービスと言えるだろう。
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ソフトバンク株式会社 ICTイノベーション本部 クラウドサービス統括部 プロダクト企画部プロダクト企画2課 E-Mail:SBTMGRP-conf-product@g.softbank.co.jp URL:http://www.softbank.jp/biz/meeting/globalmeet/ |