まほろば工房
システム開発部部長
伊藤誠志氏
音声をIPパケット化しIPネットワーク上で内外線への接続制御を行うIP-PBXは、従来型PBXと比べて導入コストや運用コストを削減することが可能だ。拠点間を内線電話網につなげば、業務の効率化や社内コミュニケーションの迅速化も実現できる。このため、IP電話の導入や既存PBXからのリプレイスを機に、IP-PBXに移行する企業は多い。
数あるIP-PBXの中でも、豊富な機能・低価格といった特長から中小企業を中心に幅広い支持を集めているのが、ネットワーク関連の開発・構築・運用支援を行うまほろば工房の「MAHO-PBX」シリーズだ。
この7月には、現行モデルの上位機種として開発された新シリーズ「MAHO-PBX NetDevancer」がラインナップに加わる。従来のMAHO-PBXユーザーのさまざまな要望を反映し、設定や運用面でさらなる機能向上を図っている。
NetDevancerは「短縮ダイヤル」「コールパーキング」といった一般的なビジネスホンとしての機能に対応しつつ、IP-PBXならではの機能も備える。
電話帳機能がその一例だ。これは「共有電話帳」に加えて、内線番号を割り当てられたユーザーごとに「個人電話帳」を管理し、ワンクリックでダイヤルできるようにしている。個人電話帳は、内線番号でログインして転送先を設定したり、専用の留守番電話も利用できる。
このように豊富な機能を備えながら高い経済性を実現しているのが、NetDevancerの最大の特長だ。
「MAHO-PBX NetDevancer」は現行モデルよりも設定や運用の面でさらに向上を図っている
NetDevancerは「LITE」(~200端末程度)、「UNI」(~500端末程度)、「PRO」(~1000端末程度)の3モデルから選べ、端末台数に応じてソフトウェアのライセンスが提供される。
例えば60端末規模の場合、「LITE」とライセンス料に端末費用を加えても140万円程度と、大手PBXベンダーの半額以下で導入できる(まほろば工房調べ)。スモールスタートした後、事業規模の拡大とともに端末とライセンスを追加すればよく、無駄のない投資を行える。
「Grandstream」などの推奨機種以外にも標準的なSIPに対応した端末であれば利用できるため、PBXの導入コストで大きな割合を占める端末コストも抑えられるという。
また、NetDevancerは設定のしやすさを追求しており、端末の増減や内線番号の振り替えなどはWeb上から簡単な操作で行うことができる。
現行のMAHO-PBXはユーザーが容易に設定できるよう、ダイヤルプランに一部制約を設けることで難解で複雑なものにならないようにしていた。NetDevancerでは大幅な改良を行い、これまでの設定の操作性を保ちつつ、大手PBXベンダーと同等のダイヤルプランを設計し運用することを可能にしている。「MAHO-PBXの重要な要素の1つである設定しやすさを損なうことなく、自由度を高めています」とシステム開発部部長の伊藤誠志氏は説明する。
さらに、NetDevancerは運用のしやすさも強みとする。
電話回線とLAN回線の2つの通信回線をLAN回線に一本化することで大掛かりな設定変更が発生しないのはIP-PBXならではだが、加えて、遠隔サポートに標準対応している。訪問サポートのような事前予約や立ち合いが不要で、特に中小企業に好評だという。
このように、NetDevancerはネットワーク技術に精通したまほろば工房だからこそ提案できる、IPに特化したPBXシステムといえそうだ。
お問い合わせ先 |
株式会社まほろば工房 TEL:050-5810-3003 09:00~18:00 土・日・休日を除く URL:http://www.ate-mahoroba.jp/maho_pbx/ |