2021年度のUEBA市場は前年度比60.4%増、ITRが市場予測

独立系ITコンサルティング・調査会社のITRは 2022年6月30日、国内のUEBA(User and Entity Behavior Analytics)市場規模推移および予測を発表した。

UEBAとはユーザーとエンティティの行動分析と訳され、ネットワーク上のトラフィックパターンから不正な行動、リスクを早期に検知するもの。UEBAの市場は2020年度の売上金額が18億2000万円で前年度比56.9%増となった。ITRは2021年度は同60.4%増の29億2000万円へ成長すると予測している。

UEBAは多様化、高度化する内部不正や攻撃手法への対策として、認知度が高まりつつあり、セキュリティ投資に積極的でコンプライアンス対応を重視する大企業を中心に導入が拡大している。そのため、ITRでは2020年から25年にかけてのCAGRが22.2%で成長し、2025年度には50億円に迫ると予測している。
 
UEBA市場の動向
UEBA市場の動向

ITRのコンサルティング・フェローの藤俊満氏は、「エンドポイントセキュリティ市場では、マルウェア対策に続いてEDR(Endpoint Detection and Response)が企業に導入・展開されてきていますが、この次に企業に普及すると見られている製品・サービスがUEBAです。マルウェア対策やEDRがマルウェアを対象としているのに対して、UEBAはユーザーのログインパターンや端末操作パターンをAIで分析することで、ユーザーのなりすましや内部不正行為などを検知します。セキュリティインシデントは、外部からの攻撃よりも内部の不正行為が上回ることから、UEBAのニーズは今後ますます拡大するでしょう」と述べている。

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