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5G時代を支える光ソリューション(前編)

400ZRの普及とオープン化 光伝送の最新トレンドとは?

文◎坪田弘樹(編集部) 2022.06.22

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広帯域化と経済性の両立に向けて、さらなる進化が期待される光伝送技術。中でも帯域需要が急増し、運用効率化へのニーズも高まるメトロ・アクセスやDCI領域で新技術の導入が加速している。

期待集める400GbEの新規格現在主流の100GbE(ギガビットイーサネット)トランシーバーでは、数十~100km程度まで伝送距離を伸ばした規格が複数あり、数年前からDCIでもその需要が急増した。さらに、今後普及が見込まれる400GbEについても、業界団体のOIF(Optical Internetworking Forum)を中心にメトロ/DCI用途を想定した「400ZR」が2020年に規格化されたことで、より低コストに400Gbps伝送を活用できる道が拓けた。ネットワーク機器メーカー各社が400ZRに対応したトランシーバーをリリースしている。

400ZRは400GbEに機能を限定することで小型化と低消費電力化、低価格化を図ったものだ。特に、小型化によって高密度が要求されるメトロ/DCIに最適なソリューションとなった点がポイントだ。100GbEの主流規格であるQSFP28とサイズが同じで互換性のあるOSFP-DDやOSFPへの実装が可能になったからだ。少し大きめのCFP2に400ZRを実装した製品もあるが、日本シエナコミュニケーションズ システムエンジニアリング本部 本部長の瀬戸康一郎氏は、「CFP2ではポート密度が減ってしまうため、期待したほどには普及していない。そこで出てきたのがQSFP-DDだ」と語る。

400GbEへのユーザーの期待は大きく、「設備更新でも新規導入でも、今は必ず400GbEが入る。100GbEではポート数が足りないからだ。100GbEを4本束ねるのに比べて、400ZRを使えば100GbEと同じQSFPのサイズで4倍にできる」(瀬戸氏)。

400ZR/Open ZR+の使い道は?ただし、CFP2-DCOはQSFP-DDに比べてサイズが大きい分、送出パワーも大きく、伝送距離を伸ばせる利点がある。QSFP-DDが主流になるとみられるものの、適材適所で使い分ける柔軟さも必要だ。「QSFP-DDでは現状、アンプを使ってもせいぜい120km。ポイントツーポイントのメトロ/DCIや、途中でルーターを入れて光電変換するホップバイホップ型のネットワークに限られるが、CFP2-DCOなら、ROADMを使った光ネットワークにも使える」(瀬戸氏)。

そして、400GbE規格にはもう1つ、業界規格のMSA(Multi-Source Agreement)で定められた標準規格「Open ZR+ MSA」もある。こちらは100/200GbEにも対応し、400ZRよりも強力なエラー訂正技術であるOFECを使うことで伝送距離を伸ばしている。

また、100GbEまでと同様に、ベンダーが独自に400ZR/Open ZR+を強化した“ハイパワー版”も今後市場に投入されてくる。図表2は、シエナがリリースを予定している光トランシーバーの性能差を示したものだ。

 

図表2 400Gプラガブルトランシーバーの種類とユースケース


ボーレート(変調速度、図中のGBd)や出力を高めることで伝送距離を延長する。瀬戸氏によれば、「QSFP-DDでも既存の光ネットワークと同様に、ROADMと組み合わせた長距離ネットワークが作れるようになる」。

後編「光伝送は「1波1.2Tbps」時代に来年突入へ」はこちら
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